3月10日『人生でムダなことばかり、みんなテレビに教わった』発売!

日刊ゲンダイ」で現在も継続中の連載が100回分まとまり加筆・修正のうえ書籍化されます!
文春文庫より『人生でムダなことばかり、みんなテレビに教わった』と題して*1、3月10日、発売です!

文庫サイズなのでお間違いなく!

ちなみにド派手な表紙はテレビのテロップのイメージです。


これは毎回テレビで何気なく発した一言をひとつ取り上げ、実はその何気ない言葉の裏には、その人がこれまで通ってきた生き方や背景が反映されているんじゃないかということを書いたもの。1本ごとは割りと短めでサクッと読めますが情報量は多め。「ザッピング」的にどこからでも読んで楽しんでいただけると思います!

テレビはもともと、放送されればそれで終わりというジャンルでした。しかし、いま、録画機器の発展やインターネットでの見逃し配信でその環境は変わりつつあります。またネットニュースなどではテレビ番組での発言を切り取り、センセーショナルな見出しをつけ拡散・炎上を狙うことも少なくありません。
だったら僕は同じ「切り取る」でもまったく違うアプローチをしたいと思いました。できるだけ何気ない、誰もが素通りして流れっぱなしになってしまう言葉。それをピックアップしてその背景を探っていきたい、と。そこにこそ、その人の本質が隠されているんじゃないかと思うからです。
そんなことをやるのは「ムダ」かもしれません。
なぜならテレビを通して彼らの「真意」なんて本当のところ、なにも分からないのだから。テレビなんて暇つぶしで見るものなのだから、そんなことをしても「無意味」だと。


けれど、人生で「ムダ」なことを僕に教えてくれたのはテレビです。
そして、その「ムダ」なことことや「無意味」なことこそが、実は人生を幸福に生きる上でいちばん必要なこと、また、「ムダ」なことの中にこそ大事なものがあることを、みんなテレビが教えてくれたのです。(「はじめに」より)


取り上げたのは、芸人から俳優、ミュージシャン、アイドル、文化人、そしてゆるキャラに至るまで多種多様。全てをフラットにするテレビそのものだと思っています。
そのラインナップは以下の通りです。

明石家さんま麻生久美子綾野剛有吉弘行石塚英彦石橋貴明伊東四朗今田耕司内村光良ウド鈴木蛭子能収及川光博大泉洋大竹一樹太田光太田光代岡村隆史勝俣州和加藤浩次香取慎吾狩野英孝カンニング竹山樹木希林久保ミツロウクリス松村黒柳徹子甲本ヒロト小堺一機、三四郎・小宮、堺雅人坂上忍さかなクン篠原ともえジミー大西清水富美加志村けん笑福亭鶴瓶杉村太蔵鈴木拓関根勤高田純次滝藤賢一武井壮武田鉄矢田中裕二田原総一朗、田村淳、タモリ壇蜜、千秋、千原ジュニア出川哲朗手塚とおる毒蝮三太夫所ジョージ友近中居正広長瀬智也中田敦彦中谷美紀、永野、二階堂ふみ西田敏行、博多大吉、博多華丸バカリズム萩本欽一濱田岳早見あかりハリウッドザコシショウビートたけし日村勇紀ふなっしーベッキー星野源又吉直樹、松岡修造、マツコ・デラックス、水谷豊、光浦靖子満島ひかり、美保純、宮沢りえ宮本浩次ムロツヨシ桃井かおり百田夏菜子安田顕矢作兼矢部浩之山崎弘也山里亮太山本耕史吉田敬レイザーラモンRG若林正恭渡部建

本書は、連載の掲載順ではなく、あいうえお順に並べ替えました。
これは内容的に時事性が重視されないという点と、タレント名鑑的に楽しんでもらえれば、と思ったからです*2
何人かには、丸山素直さんによるイラストも入っていて、楽しいです。何卒!

*1:当初、『人生で大事なこと~』といったようなタイトルで決まりかけていたんですが、僕が強硬にゴネて『ムダなことばかり』に変えてもらいました

*2:RGから若林正恭で終わると僕の本らしくて綺麗だったんですけど、渡部さんがそこに入るっていうのもまたいいなと

くだらないの中に

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水曜深夜は戦いだった。
深夜2時をすぎた頃になると、僕はそわそわし始め、「まだ早いかな?」と思いながらも待ちきれず出かける。
行き先は近所のコンビニ。
一刻も早く『週刊プロレス』を確認したかったのだ。
週刊プロレス』は当時木曜日発売。それがそのコンビニに搬入されるのが大抵水曜深夜(つまり木曜早朝)。それを店員が棚に並べるのが2時過ぎ。その頃合いを狙っていたのだ。

けれど、コンビニの店員は忙しい。僕が思い描いたとおりの時間に棚に並べてくれるとは限らない。早く並べてくれないかなと店内を伺いながらその時を待つ。僕と店員さんとの戦いだったのだ。店員さんにしてみれば、ただただ迷惑な客だっただろう。
そんなのを待つまでもなく、早く買える状態にしてくれと店員さんに言えばいいのだが、それを絶対に買うのならお願いすることもできたが、必ずしも買うわけではなかったから言いにくい。
なぜなら、当時僕が読みたかったのは「パンクラス」という団体の記事だけ*1パンクラスは頻繁に興行をやるわけではなかったので、まったく彼らに関する記事が載っていないことも少なくない。貧乏大学生だった僕には、載っていない号を買うほど財布に余裕はなかった。だから、まずは中身を確認したかったのだ。

 

もうすぐ棚に並ぶだろうという頃を見計らってコンビニに入る。だが、まだ搬入された袋に入ったまま。
でもきっともうすぐだからと思い、少しの時間、店内の商品を見ながら時間を潰す。
そんなときだ。
店内の放送から、「バカでえ~」とバカ笑いする声が聴こえてきた。
きっと当時もいまも、コンビニには決められた店内放送があったはずだ。だけど深夜に一人で任されているアルバイト。店員さんは放送くらい自由にしてもいいだろうと思ったのだろう。そして彼はきっと深夜ラジオのリスナーだったのだ。
だから水曜深夜は決まってその放送を店内に流しながら仕事をしていた。

最初は、どこかで聞いたことがあるなと思いつつ、誰が話しているのかは分からなかった。
2人は「ラビー」とか「ムッくん」とか愛称で呼び合っているからピンとこなかったのだ。
それが関根勤さんと小堺一機さんだと分かるのはそれから何週目かの頃だ。
そう、店内放送に流れていたのは、『水曜UP'S』時代の『コサキンDEワァオ!』だったのだ。
僕はいつしか『週刊プロレス』よりも、そちらの放送の声を聴くのが楽しみになっていった。
それ以来、コンビニに行く時間の前から、ラジオで彼らの放送を聴くようになり、すっかり僕は大学生時代、「コサキンリスナー」になったのだ。

 

星野源さんは、中学3年生から高校の3年間、コサキンリスナーだったという。
彼はそのラジオを「『くだらなさ』の英才教育」だったと評している。
僕と、星野さんは3学年違い。つまり、長い歴史のあるコサキンのラジオのうち、ほとんど同時期の放送を聴いていたことになる。
ところで、僕が初めてインタビュアーとして仕事をした相手は星野源さんだった(『TV Bros.』15年7月1日発売号掲載)。

それまで、福島県在住だったということを“言い訳”にそうした取材仕事はしてこなかったが、相手が星野さんとあれば断ったら一生後悔しそうで(ファンだったので)、お引き受けした。
また、その頃、僕はこのまま福島で書き続けるか、東京に出てくるか迷っている最中だった。福島で書いていても先細りしてしまうのではないか。けれど、東京に行けばやりたくない仕事や自信がない仕事もやらなくてはならなくなってしまうかもしれない。その一歩が踏み出せないでいるときだった。

星野さんのインタビューは星野さんが僕の拙い質問の意図を最大限汲み取ってもらったこともあって、自分でもいい記事になったと思った。
そして、この星野源さんとの仕事を通して僕は決心がついた。
上京することに決めたのだ。その年の暮れ、僕は上京。それからは、福島に住んでいたときにはやれなかった仕事をたくさんいただいた。今では本当に上京して良かったと思っている。

 

そして、上京から1年。思わぬ仕事の依頼が舞い込んだ。
それが、星野源さんと、関根勤さん&小堺一機さん(つまりコサキン)との鼎談の司会と構成だ。
上京後1年の締めくくりに、その上京を決心させてくれた星野源さんとの仕事。これ以上嬉しいものはなかった。
しかも、その鼎談する相手は、コサキン。星野さんとほぼ同時期に僕も彼らから「くだらなさの英才教育」を受けた一人なのだ。
なんなんだ、この偶然は!?
なんなんだ、この僥倖は!?
僕はその星のめぐり合わせに震えながら、3人の話に聞き入った。

コサキンの2人はいつもと変わらぬくだらないバカ話をして僕らを笑わせてくれた。
芸能人の先輩として星野さんに語る真面目な話とそこに挟み込まれるバカ話。それらがまったくの同価値としてそこにあった。
くだらないの中に愛が溢れた最高に幸せな空間だった。
イムリミットが告げられ、3人が名残惜しそうに鼎談を終えると、周りにいたスタッフから、大きな拍手が巻き起こった。
あまりにも贅沢で貴重な鼎談だった。

というわけでこの鼎談の記事が、星野源イヤーブック『YELLOW MAGAZINE 2016-2017』に収録されています。

星野源自身の言葉で存分に語るロングインタビューを始め、星野源がファンであることを公言している“コサキン”こと小堺一機さん、関根勤さんとの超豪華鼎談が実現。

その他にも、この本でしか見られない、【星野源 × 奥山由之】撮り下ろしフォトストーリーや、アルバム『YELLOW DANCER』全曲徹底解説、星野源をよく知る著名人からのコメントなど、全128ページに渡って、音楽家・星野源の2016年を、様々な角度から切り取った超豪華な1冊。

A!SMART」の通販ほか、各ライブ、フェス会場にて販売中です。是非!

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*1:当時僕は完全な“パンクラス信者”だった。パンクラスはプロレスから派生したいわゆる総合格闘技団体。他のプロレス団体とは一線を画していた。僕が東京の大学に進学したのも、パンクラス修斗といった総合格闘技を生観戦したいという一心だった

鼎談本『大人のSMAP論』発売!

本日12月10日に『東京どこに住む』『1995年』など多数の著書のある速水健朗さんと、『ジャニオタあるある』などで知られるみきーるさんと、僕の鼎談本『大人のSMAP論』が発売されます!
内容はタイトル通り、「SMAP」について3人で語り合ったもの。

大人のSMAP論 (宝島社新書)
速水 健朗 戸部田 誠 みきーる
宝島社
売り上げランキング: 2,151

Amazon等の内容紹介には以下のように書かれています。

2016年12月31日、とうとうSMAPが解散する。「SMAP解散」のニュースはNHKで速報として流され、解散報道を受けての「謝罪生会見」は瞬間最高37%超の視聴率を記録。一アイドルグループの解散が国民的関心事となる“異常事態”となった。ジャニーズの“落ちこぼれ”といわれたグループは、なぜ「国民的アイドル」になり得たのか?気鋭の評論家・速水健朗氏、偏執的なテレビウォッチャーとして知られる戸部田誠氏(てれびのスキマ)、“ジャニヲタ・エバンジェリスト”みきーる氏の3人が、革命的アイドルの「奇跡」と「偉業」を語り尽くす。これぞ大人も納得、「SMAP論」の決定版!

そして、目次はこちら!

第1章 オンリーワン×5=ナンバーワン
SMAPは皇室のような象徴的存在
「妾腹のジレンマ」を背負ったスタート
身近な彼氏であり国民的なアイドル
震災後に国民に寄り添う存在に
SMAPだけが長くアイドルでいられた理由


第2章 解散騒動をめぐるカンカンガクガク
SMAPの解散はアイドルの「生前退位」?
『スマスマ』公開謝罪をどう見たか
自由を体現し、自由を奪われるという皮肉
ジャニー喜多川という妖精
解散を選んだのはSMAPの誠実さ


第3章 音楽論:自由と覚醒のSMAPOP
ジャニーズ史上初「初登場2位」のデビュー
「いちばん売れた渋谷系」としてのSMAP
分断されたSMAPとファンをつなぐベスト盤


第4章 メンバー論:5(+1)人の超人たち
美形で優秀なのに「ダサい」を追求する中居正広
日本の恋愛とファッションを変えた木村拓哉
森且行の脱退前と後で何が変わったのか
すべてを受け入れてくれそうな稲垣吾郎
全裸事件でも好感度アップの「いいひと。」草彅剛
光と闇の両面を持つ切なさのかたまり香取慎吾


第5章 テレビ論:高性能総合芸能体かく戦えり
SMAPのバラエティはとんねるずの系譜?
歌、演技、笑い……テレビの「何でもあり」を体現
名作揃い! SMAPのドラマ
SMAPは元祖2・5次元アイドルだった
ジャニーズは家族だから解散がショッキング
『スマスマ』は海外スターの貴賓室


第6章 SMAPなきジャニーズと芸能界の未来
偉大すぎる先輩なきあと後輩たちは
継承の難しさ――多様性の象徴であるがゆえ
アイドル「高齢化問題」を乗り越えろ
世代交代とSMAP再結成の可能性

鼎談で話せば話すほど、いかにSMAPが国民的存在で、日本人にとって大事なものだったのかということと、なにより自分自身がSMAPを大好きだったのだなあと改めて実感しました。「大人の」っていうタイトルですが、別に小難しく評論しているわけではなく、読みやすい本だと思います。僕は他のお二人の話を聞いて何度も「なるほどー!」と膝を打ちました。
そして、「SMAPの後継者は誰か?」という難問に図らずも明確に(?)答えを出してしまいました!(誇大広告)


というわけで、何卒よろしくお願いします!

ご報告

電子書籍版『1989年のテレビっ子』発売

好評発売中の『1989年のテレビっ子』が電子書籍化されました!

紙の本よりも価格も20%オフでお求めやすくなっていますし、なかなか本屋で見つけられないという方も是非!
またKindleならば本文検索等もできたり、分厚い本を持ち運ぶ必要もなくなるので、紙の本をお持ちの方も是非!
みなさまの感想などはこちらにまとめています。
matome.naver.jp

鶴瓶のスケベ学」連載開始

8月11日より「cakes」にて新連載「鶴瓶のスケベ学」が始まりました!
cakes.mu
タイトルどおり、「笑福亭鶴瓶=スケベ」というキーワードで、実は日本のお笑い芸能史において最重要人物のひとりであり、唯一無二の独特な立ち位置で芸風と生き方を確立している笑福亭鶴瓶を紐解いていこうというものです。
「学」とつけたのは、学術的な堅いものでは決してなく、鶴瓶さんの生き方に学ぼうというような意味合いで、自著『タモリ学』を継承したものです。(ついでに言えば、鶴瓶さんの本名「駿河学」からも来てるとこじつけられなくもない)
まず第一回では、前振りとして、ほぼ同世代の大御所である「BIG3」に共通してある、あるものが、笑福亭鶴瓶にだけはないというところから、その特異性を、そして、僕が鶴瓶さんに「目覚めた」経緯などを書いています。
僕の最終目標のひとつは鶴瓶さんへのオーラル・ヒストリーですが、その目標に向けた、鶴瓶さんへのラブレターのようなものでもあります。
今後、毎週木曜日に更新される予定です!


あと、まだブログのほうでは告知していませんでしたが、『週刊アサヒ芸能』6/9号より、新しい週刊連載が始まっています!
毎回ある芸人のひとつのネタを取り上げ、それにまつわるエピソードを綴る連載です。
僕はネタの良し悪しは分からないので、それを批評しているわけではありません。よくネタに“ニン”が現れるとブレイクすると言われますが、そのネタが作られるまでの経緯やその芸人がそのネタをやる必然などを書いてます。


また、『TV Bros.』でも期間限定の連載が始まっています。
それは『ブロス』30周年のカウントダウン企画で、創刊の1987年から毎号1年ごとに、その年のテレビとブロスを振り返るというミニコラムです。
ということでここで整理しますと、現在のレギュラー連載は以下のとおりです。

【新聞】
日刊ゲンダイ「今週グサッときた名言・珍言」(毎週土曜日)
【雑誌】
・週刊SPA!「『最近TV観ない』って何アピールですか?」(だいたい月1*1回)
週刊アサヒ芸能「芸人の運命変更線」(毎号)
TV Bros.「てれび30年のスキマ」(毎号)
【メルマガ】
水道橋博士のメルマ旬報「芸人ミステリーズ」(月1回「め」組)
 ※現在は『アメリカ横断ウルトラクイズ』とその周辺について長期的構想のシリーズを書いてます。
【WEB】
日刊サイゾー「テレビ裏ガイド」(不定期、月3回程度)
Yahoo!ニュース個人「これからテレビの話をしよう」(不定期)
cakes「鶴瓶のスケベ学」(毎週木曜日)

はじめての文庫解説

レギュラー以外でもいろいろやらせてもらってありがたい限りですが、なかでも「はじめて」ってこともあり震えたのがこの仕事です。
8月8日に河出文庫から復刊され文庫化された井上ひさしの『ブラウン監獄の四季』に「解説」を書きました!

ブラウン監獄の四季 (河出文庫)
井上 ひさし
河出書房新社
売り上げランキング: 94,631

文庫の初「解説」が畏れ多くも井上ひさしの著書!
さすがに僭越すぎると、お断りすることも考えましたが、こんな機会めったにないと思い気合入れて書かせていただきました!
『ブラウン監獄の四季』は、井上ひさしがテレビの放送作家だった時代のことを綴った隠れた(?)名エッセイです。
テレビ草創期、いかに彼がテレビ作家として生きたのか。それはまさに井上ひさし版『トットてれび』ともいえるドタバタ青春期!
どのように井上ひさしがテレビの世界に入ったのか(そこに立ちはだかるある意外なライバルの存在が!)、締切と戦いながら喫茶店を漂流していく話、NHKに勝手に下宿(!)してしまう話、今では(いや、昔も)犯罪級の変態エピソード、バディもの好きにはたまらない『ひょっこりひょうたん島』執筆時の裏話の数々、次第に仕事がNHKばかりになっていった意外な理由、そして、テレビから離れた理由と“古巣”ともいえるNHKへの痛烈で、けれどユーモアあふれる筆致で綴られた批判……などなど、読みどころ満載です!

*1:松井玲奈バカリズム→武田砂鉄→てれびのスキマのリレー形式

『文藝春秋』で笑福亭鶴瓶さんを取材&『家族に乾杯』のロケ密着しました!

3月中旬、『1989年のテレビっ子』の再び重版になりました。三刷り!
ありがとうございます!
そして、『AERA 2016年 4/4 号 』になんと吉田豪さん(!)が書評を書いてくださっています!

さらに!
J-WAVEの『BOOK BAR』の「BOOK STAND」というコーナーで酒井若菜さんが『1989年のテレビっ子』を紹介してくださいました!
www.youtube.com
あと、「エキレビ」にてインタビューをしていただきました!
www.excite.co.jp
www.excite.co.jp
またお恥ずかしい限りですが、BS12の『BOOKSTAND.TV』に出演し語っています。動画もあがってます。
officiallist.videotopics.yahoo.co.jp
そして『週刊文春』「著者は語る」のページで『1989年のテレビっ子』についてインタビューしていただきました!

週刊文春 4月7日号[雑誌]
文藝春秋 (2016-03-31)
売り上げランキング: 227

他にもいくつかの雑誌でインタビューしていただいたので随時告知します!


Amazonではしばらく断続的に「在庫なし」状態になっていましたが、ようやく安定した感じがしますので、今のうちに是非!


さて、ここからが本題です。
前述のとおり先週の『週刊文春 4月7日号』にインタビューが載ったり、7日発売の『CREA 2016年5月号 人生に大事なもの3つ。』にコラムが載ったりと文藝春秋づいているんですが、本日8日発売の月刊の方の『文藝春秋 2016年 05月号』にも書きました! なんと本家に!

しかも、その内容は「笑福亭鶴瓶インタビュー」です!
今回、『鶴瓶の家族に乾杯』が放送20年目を迎え、放送時間も19:30からの73分番組にリニューアルするというタイミングで、番組についてインタビューするという企画の中で僕の名前を挙げていただいたのです。
しかも、しかも!
今回行ったのはインタビューだけではありません!
『家族に乾杯』のリニューアル1回目となる柄本明さんをゲストに迎えた広島の旅のロケへ同行し、密着もしたのです!
「ぶっつけ本番」と銘打たれている番組ですが、その徹底っぷりはすさまじかったです。
なにしろ、密着する僕らにも具体的な行き先は直前まで明かされませんでした。
ロケ隊も最小限の人数。鶴瓶さんが衣装に着替えるのも、結構遠くの場所で。
収録が始まるまで、番組のロケ隊が来ることが現地の人に漏れないようにしているのです。
いざ収録が始まると、面白い人がおもしろいように鶴瓶さんに寄っていく流れるような流れ。
これ、どこをカットするんだろうというような面白いシーンの連発。
圧巻でした。
本当にムダがなくあっという間に収録が終了。


そして別日のスタジオ収録のあとに鶴瓶さんにインタビュー。
僕は、上京し取材仕事も受けるようになったときに最初に立てた取材相手の最終目標のひとりが鶴瓶さんでした。
鶴瓶さんのオーラル・ヒストリーをやりたいと。
もちろん、今回はあくまでも番組についてのインタビューなので、目標が達成できたわけではありませんが、そんな相手にこんなにも早く取材できるなんて思ってもみませんでした。(実はもうひとつ、まだ公表できない奇跡的な偶然も重なっていて、それで震えてしまったんですが)
なので、もともと緊張しいですが、さらに緊張。
けれど、なんといっても話芸の達人・鶴瓶さん。
饒舌に答えていただき、あっという間のインタビューでした!
泣く泣くカットした部分もたくさんあってそれは残念ですが是非、ご一読ください!
また、4月11日放送の『家族に乾杯』も是非!
一瞬隅っこにチラッと映ってるかもしれないけど。

『1989年のテレビっ子』重版決定!

みなさまのおかげ様を持ちまして『1989年のテレビっ子』重版が決定しました!!
また、3月5日放送の『王様のブランチ』「文芸書ランキング」でも紹介していただきました!

ちなみに現在「cakes」でまえがき(前半後半)と第1章の冒頭ダウンタウンの章の一部が公開されています。試し読み的に是非!


様々な反響を頂いてありがたい限りですが、それをこちらにまとめてみました!
matome.naver.jp
その中からごく一部ですが著名人の方々の反応を中心に抜粋します。


まず水道橋博士さんからはうれしすぎるツイートの数々。





なんと『1989年のテレビっ子』前半の主人公のひとり、島田洋七さんに!
さらに後半の主人公のひとりである土屋敏男さんにも!


先の博士のツイートにあるように、ちょうど同時期に「一緒に並べろ!」と言わんばかりの装丁と同じ厚さ&熱さの本『酒井若菜と8人の男たち』を出版した酒井若菜さんから。
1989年のテレビっ子|酒井若菜オフィシャルブログ「ネオン堂」Powered by Amebaameblo.jp



東野幸治さんは2度にわたってInstagramで紹介してくださいました!
www.instagram.com
www.instagram.com
そして、ナインティナイン岡村隆史さんも!
www.instagram.com



さらに作り手であるテレ東・佐久間さんやTBS藤井さんから芸人のスピードワゴン・小沢さん、ダイノジ大谷さん、アルコ&ピースの平子さん、鬼ヶ島・和田さん、アル北郷さん、落語家の立川吉笑さん、ヨーロッパ企画の中川さんやプロレスラーのマッスル坂井さん、サンボマスターの山口さんといった様々なジャンルの方々に反応していただきました!ありがたい!











さらにサンボ山口さんは、インスタでも熱烈な感想を寄せていただきました!
ちなみに、多くの方が好意的に誤解されているので心苦しく訂正するのも野暮かもしれませんが、僕は結婚を機に妻の地元であるいわきに10年近く住んでいただけで「出身」というわけではありません。(本には「住んでた」としか書いてないので誤解されるのは当然だと思います)ややこしくて申し訳ないです。
他にも様々な方々が反応してくださっているので、こちらを御覧ください。


また、Exciteニュースの「エキレビ!」では井上マサキさんが書評を書いてくれました!
www.excite.co.jp
さらに、3月3日の『すっぴん!』(NHKラジオ第1)の「本、ときどきマンガ」というコーナーで米光一成さんが『1989年のテレビっ子』を紹介してくださるそうです!
www.nhk.or.jp
(※国会中継等でコーナー自体がなくなることもあるそうです)→(追記)国会中継で中止になりました。残念…。


そんなわけでまだまだ読んでいただきたい本なので引き続きよろしくお願いします!
小沢さんのツイートにもあるとおり、発行部数ゆえ、本屋さんへの配本が行き届いていないと思いますので、お近くの書店にないという場合は、Amazonなどのネット書店等でお買い求めください!

『1989年のテレビっ子』を書いた本当の理由

しつこいようですが、いよいよ明日『1989年のテレビっ子』が発売されます。
都市部の大型書店では既に書店に並んでいるようです。

繰り返しになりますが本書は「1989年」を中心(70年代の終わり~90年代のはじめ頃)としたテレビバラエティについて書いたものです。
といっても、どんなことが書いてあるのかイメージ出来ないかと思いますので、その一部を箇条書きにしてみたいと思います。
僕がこの本をイチ読者として読んで何か記事にするとしたらこんなタイトルにするなぁというイメージで。あえてネットニュース風に。

オレたちひょうきん族』を終了させる決断を誰がくだしたのか。そしてその理由は何か
ビートたけしが「あいつには頭あがんねえよ」と語った“マンザイブームを作った男”とは誰か
「西の郷ひろみ」と言われた明石家さんまの大阪時代
B&Bの漫才を“パックった”島田紳助の戦略とその勝算とは何だったのか
花王名人劇場』は元祖『エンタの神様』だった? 澤田隆治が使った演出法とは
横澤彪を変えた出版業界の大物「ベストセラーづくりの神様」神吉晴夫との出会いとその言葉
THE MANZAI』のほとんどが吉本芸人で占められていた理由とは
明石家さんまが「自分がキテる」と感じた意外な瞬間とは
ビートたけしオールナイトニッポン』はなぜツービートではなく、たけしひとりだったのか
ひょうきん族』でディレクター陣を喜ばせた「一番良かった」システムとは
ひょうきん族』の『全員集合』以外の意外な障壁
「女性アナウンサー」から「女子アナ」が生まれた瞬間
「マッチ、セットを壊しながら歌い続け、最後に死ぬ」という台本
志村けん」という芸名にこめられた思いとは
志村けんドリフターズ“脱走”事件の真相
ビートたけしが「フランス座」に入った理由
萩本欽一が「コメディアン」以外に思い描いた職業
ほぼすべて“新ネタ”“アドリブ”コントだったコント55号。なぜそんなことができたのか
志村けんが“殺した”ドリフターズの笑いの形
ひょうきん族』の撮影法を可能にした技術革新
とんねるずが起こした『ザ・ベストテン』乱闘事件の真相
なぜ石橋貴明木梨憲武を選んだのか
とんねるず」の命名をした井原高忠とんねるずに果たしたもうひとつの大きな役割
「キミたち、つかこうへい好きでしょう?」秋元康とんねるずの出会い
落ちこぼれテレビマンだった石田弘が一発逆転を果たした番組
とんねるず「カメラ破壊事件」の思わぬ影響
オリコン初登場121位で「お祝い」をする秋元康の尖すぎるヒットの嗅覚
『みなさんのおかげです』は石橋貴明の“一番偉い人へ”の直談判から始まった
知られざるフジvsTBSの「東大・日大戦争」
“お嬢”“タカ”“ノリ”と呼び合うとんねるず美空ひばりの“友情”
ダウンタウンって誰やねん?」松本人志が自らツッコミを入れた日
島田紳助が初めて会ったNSC生時代のダウンタウンにかけた一言
松本人志浜田雅功をくっつけた“運命の壁”
いまだ果たされていない松本人志と大崎洋の“約束”
まったく同じ年にできた東西の若手芸人の聖地とは
なぜあのときダウンタウンは人目もはばからず「号泣」したのか
ダウンタウンでもウッチャンナンチャンでもない。『夢で逢えたら』のキーマンとは
東京芸人の真の“リーダー”とは誰か
全国放送に昇格した『夢で逢えたら』のテーマとはなんだったのか
瀕死の日本テレビバラエティを救った男
菅賢治土屋敏男ダウンタウンの衝撃的な出会い
ガキの使いやあらへんで!!』というタイトルの意外な由来
土屋敏男日本テレビが命じた『電波少年』ばりのムチャぶり
土屋敏男石橋貴明に渡した「名刺代わり」の一手
ダウンタウンのために浜田雅功高須光聖に頼んだこと
ダウンタウンが東京進出の際にくだした戦略とは何か
日テレ・土屋敏男とフジ・吉田正樹とのウッチャンナンチャンをめぐる因縁
明石家さんまの数少ない「低迷期」にはなにが起きていたのか
「日テレには出ない」と言っていたさんまの心を溶かした策略
テリー伊藤ビートたけしで撮りたい部分とは何か
ビートたけし松方弘樹に漏らした“本音”
フライデー事件によってもたらされた思わぬ副産物とは何か
「1989年」を契機にはじまった現在もテレビ界に続く“ブーム”とは
『1989年のテレビっ子』を書いた本当の理由


と、挙げていけばキリがないのでこれくらいにしておきますが、こんな感じのことがたっぷりと書かれています。
おそらくお笑いやテレビが好きな人は、ひとつひとつのことについては「知ってるよ、そんなこと」と思うかもしれません。が、この点と点が「線」につなげていき、さらに青春群像として「面」にしていくのその風景がまた違って見えてくるはずです。それが『1989年のテレビっ子』なのです!
そんなわけでぜひともお買い求めください!