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アイドル田原俊彦はいかにしてメディアから抹殺されたのか

お忙しいなかをね、マスコミ嫌いの田原のためにこうしてあつまっていただきありがとうございます。 今日のこの場面ですか、会見もね、僕の意思に反することは充分にあるんですが、ここに至るまでの段階として、ほんとみなさんの熱意と言うかしつこさと言うか…

ピース又吉の邂逅の書

10月8日から始まったテレビ東京の『ざっくりハイボール』(千原ジュニア司会)。 第2回(10月15日)は「勝手に感謝状」という企画が放送された。 これは何気ない日常の中で出演者たちの心に残った人を勝手に表彰してしまうコーナー。 そこで披露され…

テレビ名シーン採録:タモリの幸福論

口火を切ったのは菅野美穂だった。 月9ドラマ『私が恋愛できない理由』の番宣中、大島優子の役柄が「重い」という話題に。 菅野: そんなことない。健気だよ! 相手が悪い。男が悪い! 恋愛で揉めるときってたいてい男が悪いの! タモリ宅でのホームパーテ…

「キミは売れない(俺と同じで)」伊集院光から山里亮太へ贈る言葉

9月19日のTBSラジオ『伊集院光の深夜の馬鹿力』で伊集院は前日に行われた『爆笑問題の日曜サンデーJUNK大集合SP』に触れながらエンディングでこう述懐した。 (『JUNK大集合SP』での)山里亮太の「リアクションしながら説明」っていうね、…

キングコング梶原の空白の3日間

9月3日に放送された『ブラマヨとゆかいな仲間たち アツアツっ!』のゲストはキングコング。 「後輩ですけど、僕人生で一番、こいつらのこと悪口言うてた」という吉田。 デビュー後すぐに売れていった後輩への嫉妬だった。 『はねるのトびら』が始まった200…

「未来はいつも面白い」太田光の最後の授業

残念ながら9月9日の放送をもって終了した『爆笑問題の大変よくできました!』。 最終回は番組レギュラーの子供たちから「太田先生に最後に聞きたかったこと」と題して質問を寄せ、それに太田が答える形式で行われた。 太田は彼らの質問に真摯にストレート…

たんぽぽ川村エミコの深い闇

『めちゃイケ』の新レギュラーに加入するなど独特のポジションを獲得しつつある女芸人コンビたんぽぽ。 先日放送された『アメトーーク』「最初、すごく暗かったけど段々明るくなってきた芸人」では、「暗さ」の次元が一人違うたんぽぽ川村が圧倒的な存在感を…

博多華丸・大吉の伝説と真実

8月17日に放送された『爆問パワフルフェイス!』ではネタ祭りの合間に芸人たちのトークコーナーがあり、そこでオオカミ少年片岡は得意の「芸人のいい話・伝説」をリクエストされ、同じく出演していた博多華丸・大吉のある伝説を語り始めた。 華丸さんが何年…

『それでも、生きてゆく』が踏み込んだ領域

フジテレビのドラマ『それでも、生きてゆく』は『鈴木先生』(テレビ東京)同様、その圧倒的クオリティで間違いなく2011年を代表するドラマになるはずです。が、これまた『鈴木先生』同じく、視聴率は芳しいものとは言えません。もったいない。 「ドラマ…

中居&草なぎのオンチによるオンチ批評

現在『24時間テレビ』が放送されているさなか、また『27時間テレビ』に関するエントリーになってしまいますが、今更。 名場面が続出した『27時間テレビ』。前半だけでもvsとんねるずや明石家さんまの凄さを改めて見せつけた「ホンマでっか」から「今夜も眠れ…

ナインティナイン矢部浩之の覚悟と笑顔

『27時間テレビ』で100キロマラソンを走ることになった矢部浩之は決まった当時の心境を本番1週間前にスタッフとの飲みの席でこう話している。 矢部: 嫌でしたね。えーーと、絶対にスタジオにいたほうが面白いし、楽しいし、あと、、まあ……、5ヶ月近く休ん…

中居正広の視点

『27時間テレビ』の放送を終えた後の一発目のラジオ『ナインティナインのオールナイトニッポン』(7月28日深夜放送)では「裏話がなければラジオじゃないじゃん!スペシャル」として『27時間テレビ』の裏話を二人が率直に語り非常に興味深いものだっ…

コロッケ 本物のニセモノになるための極意

7月11日の『ディープピープル』(NHK総合)でコージー富田とミラクルひかるを交えて深くて濃いモノマネ談義をしたかと思えば、17日の『ソロモン流』(テレビ東京)ではモノマネの「賢人」として密着取材を受けたコロッケ。 「ニセモノだから小回りが…

「60歳でテレビからは一線を退く」 明石家さんま、大いに語る。

(※一部修正しました) 千原ジュニアをゲストに招いた『さんまのまんま』ではジュニアが手土産として「吉本興業の後輩たちからの質問」持参。に対してさんまが真剣に己の芸人像を答え、その内容があまりに濃密だった*1ためか、この番組では異例の前後編(関…

テレビ名シーン採録:竜兵会の夢

昨日のエントリ「土田晃之の嫁に学ぶ愛妻芸人の育て方」に続いて6月11日深夜に放送された土田晃之ゲストの『ブラマヨとゆかいな仲間たち』から。 番組の終盤、今後の目標を問われ土田が語った夢が芸人愛に満ちて素敵だったので記録しておきます。 「人生…

土田晃之の嫁に学ぶ愛妻芸人の育て方

土田晃之といえば、芸人でありながら妻の入院をきっかけに育児休暇を取るなど子煩悩で、何より愛妻家で知られている。 先日放送された『ブラマヨとゆかいな仲間たち』では、小杉に「なぜそんなに妻に一途になれるのか」「浮気をしないのか」と問われ土田らし…

テレビ名シーン採録:有吉弘行「全員が俺のこと嫌いだろって思いながらやってる」

有吉弘行とマツコ・デラックスという現在のテレビ界屈指のいわゆる毒舌の二人を並べた『マツコ&有吉の怒り新党』。 開始当初はお互い手探りでかみ合わないことが多かったが、進行役の夏目三久を含め3人の関係性と距離感が抜群になり現在は放送されているト…

オリエンタルラジオが発見した「タモリの法則」

6月8日に放送された『やりすぎコージー』は「やりすぎ都市伝説」4週連続の最終日。 そこで「タモリといえばやっぱり『笑っていいとも!』だ」と語り始めたオリエンタルラジオ中田敦彦のタモリに関する都市伝説は、まさに「都市伝説」というにふさわしい、…

山里亮太の先輩

TBSで4月からスタートした『ホンネ日和』は、“あるタレントが「もっと相手を知りたい」と思う人物を招き、二人きりで「小旅行」をする。旅の目的は「相手を知ること」。招く側が自ら、自然にコミュニケーションが深まる、とっておきの目的地とプランを計…

テレビ名シーン採録:太田光の人生を変えた絵

5月6日に放送された『爆笑問題の大変よくできました!』(テレビ東京)では「自分の人生を変えたモノ」を子供たちに紹介するというコーナーにて、爆笑問題太田光はピカソの「泣く女」を挙げました。太田さんのファンなら何度となく聞いた話だと思いますが…

毒蝮三太夫の愛される理論

俺達の仕事っていうのはね、落語家でも芸人でもタレントでも、そうだろうけど、通り一遍というか真っ当じゃあ面白くないよね。 人が100円貰うところ、俺達は1000円貰ったりするわけだから、ちょっと毒があるとか、ちょっとひねくれてるとかちょっと曲…

2005年のダイノジ大谷

4月25日に放送された『お願い!ランキング』内のコーナー「芸人交換日記」でダイノジの大谷ノブ彦は、相方大地洋輔にある告白をした。(※以下、特に注釈のない引用は「芸人交換日記」からの引用です。) 俺からもまだ一度も大地さんに伝えてなかったこと。 …

解き放たれたスリムクラブ

『M-1グランプリ2010』で鮮烈な印象を残したスリムクラブのもとには、各メディアからオファーが殺到した。一時は彼らを見ない日はないくらいで、その中で彼らのこれまでの経歴や人となりが語られてきた。 真栄田賢の「洞穴からしゃべってるような(by松本人…

江頭2:50、いわきへ行く。

前回のエントリ「その時、芸人たちは何を語ったか。」でも少し触れましたが、江頭2:50は原発事故の風評被害で物資が届かないと問題になっている福島県いわき市に自らトラックを運転して救援物資を届けにやってきてくれました。 いわき市民としてその報を…

その時、芸人たちは何を語ったか。

震災以後、テレビは各局地震情報などの報道特番が流れる中、いち早く芸人たちの声を届けけたメディアはやはりラジオでした。 芸人でなくても、こんな時にマイクの前に立つということは、大きな覚悟と勇気が必要です。 自分たちの一言一言が思わぬ人を傷つけ…

『ゴッドタン』で笑えばいい

Twitterで僕をフォローしてくださっている方は既にご存知かと思いますが、僕はいわゆる被災地に住んでいます。しかし、地震発生当時、ちょうど上京に向けた高速バスの車中でした。結果としてその後1週間関東に足止めされていました。 その上京の1日前、テ…

テレビ名シーン採録:ダラダラ走る4位より、一生懸命やって燃え尽きた100位のほうがええやろ

『お願い!ランキング』の1コーナー「ブラマヨとゆかいな仲間たち」は毎回、芸人たちの本音に近いトークが聞ける貴重な番組だ。 2月21日、28日のゲストはスリムクラブで期待どおり非常に深い話が連発していた。 そんな中、真栄田の悩みを聞いた吉田が…

鳥居みゆき×コミュニケーション

NHK教育テレビで放送されている『Q〜私の思考探求〜』。 この番組は一人のゲストがあるテーマについての疑問を提示し、それについて専門に研究している学者が対話形式で答えていくというもの。 過去、ピース又吉が「言葉」について、カンニング竹山が「…

「男の偏差値日本一」春日俊彰に学べ!

2月16日深夜に放送された『ゴールデンボンバー鬼龍院翔のオールナイトニッポン』にオードリー春日がゲスト出演していた。 鬼龍院から「来ましたよ、神が。男の偏差値日本一の方が!」と紹介される春日。 春日: えー、確かに「男の偏差値」、日本一だね、…

木皿泉を知るためのブックガイド

ゼロ年代もっとも重要なテレビドラマ脚本家のひとりを挙げよ、と言われればまっさきに僕は木皿泉を挙げるだろう。 木皿泉は『すいか』(03年)、『野ブタをプロデュース。』(05年)、『セクシーボイスアンドロボ』(07年)、そして『Q10』(10年)と寡作…