太田光が議論を好む理由


NHK総合で放送されている「爆笑問題のニッポンの教養」。
「宇宙人はどこにいるのか?」と題して惑星科学で世界のトップを走る東京工業大学の井田茂教授に話を訊くという第3回。
太田は「ビッグバン」の話題になると、宇宙の現象と、人間は似ているという論点で熱く語りだした。


太田「セックス好きですか?」
井田「(笑)」
太田「セックスしたいってなんでだと思いますか?」
井田「よく言われてるのは種を保存する本能だって言われてますよね」
太田「まあ、そうなんだろうけど……、"一体化したい"って感じはないですか?」
井田「ああ、そういう言い方もあるかもしれませんね」
太田「例えば好きな子の中に全部入れたら入ってみたいっていうのない?」
田中「猫を……」
太田「まあ、猫を飲み込みたいでもいいでもいいや」
田中「もうホントに可愛いときって一体化したいっていうのは解るね」
太田「要するに、人間って引力が引き合うって言うのもそうなのかもしれないけど、どっか一体化したいって思ってるんですよ、僕なんか。だから、先生と話し合って物別れになりたくないみたいなところがある……」
田中「多いよね、物別れが(笑)」
太田「多い!」
田中「いちばん一体化したい人なのにね」
太田「だからさ、なんで多いのかっていうと完璧に一体化したいから、そうじゃない、俺はそうじゃないっていうのを言って、先生もそうじゃないっていうのを言ってもらって、でも、目的は何かっていうと物別れじゃなくって、先生と俺が共通に解ることにしたい……じゃないですか?
で、なんで俺はこんなに一体化したいのに、こんなに離れようとするんだろうって常に矛盾なんですよ」

井田「でも、さっき言ったように科学っていうのは一体化というか知識を共有したいっていうのがありますよね」
太田「でしょ! かといって常に一体化して一人になっちゃったらそれはつまんないんだよ。一体化してても離れてる状態じゃないと、自分がちゃんと一体化してるって感じじゃないと思うんだよね」



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