「テレビお笑いアワード2007」MVP


テレビお笑いアワード2007」、まずは一番すぐに思いついたので、いきなりMVPから。
緊急特別DVD 追悼ケンドーコバヤシさん
これはもう、ケンドーコバヤシ以外にないでしょう。
「2007年はケンコバの年だった」と言っても過言ではないし、後年もそう言われることは間違いない。
驚異的な瞬発力で繰り広げられる数々の戯言、妄想はあまりにも無責任で適当かつ、くだらない。
その一方で、80年代〜90年代を中心とした「ジョジョ」「昭和プロレス」「ガンダム」「エヴァ」等の豊富なサブカル知識を持ち、それを嫌味やウザさを馬鹿馬鹿しさで消しながら、デフォルメして伝えることのできる抜群のセンスの良さも併せ持つ。
このスタイルが、「アメトーーク!」「やりすぎコージー」「ゴッドタン」といった現在の先鋭的お笑い番組の多くの企画とぴったり合致し、その中心的な役割を担うことに。


次点は、さまぁ〜ず
モヤモヤさまぁ~ず2 特別版(1枚組)
もはや円熟期に到達し、今年に入ってからだけで「さまぁ〜ず・さまぁ〜ず」「モヤモヤさまぁ〜ず2 」「神さまぁ〜ず」と3本の冠番組が始まり、その魅力をいかんなく発揮。彼らの面白さを説明するのは極めて難しく、言葉にしようとすると、「2人の仲の良さが醸し出す心地よさ」とか、そんな間の抜けた感じになってしまう。けれども、これだけ長くコンビを組んで、なおかつ充分に売れてなお、この雰囲気を維持しているというのは前例のない、物凄いことなんじゃないか、とも思う。もちろん、この二人の面白さはこんなことだけで語られるべきものではないのだけど。
他には、最上級の技術を抜群の安定感で発揮し続け、なおかつ人一倍芸人愛に満ち溢れた今田耕司。今なお煩いほどに挑戦し続ける太田光などを挙げておきたい。



芸人以外に目を向けると、小池栄子が素晴らしかった。
小池の胸のうち がんばるの、やめてみます
「検索ちゃん」MCでの芸人扱いの巧みさは特筆もの。押し引きのさじ加減の絶妙さに、心底芸人たちを信頼してる感がにじみ出ていて好感が持てる。他にも坂田亘との交際〜結婚で「ハッスル」における虚実入り混じった極上のエンターテイメントを作り上げるのに一役買った。加えて女優としても見事な活躍。
その他では「レッドカーペット」を成功に導いた立役者ともいえるえなりかずき、一気に時代との融合を果たした中川翔子ルー大柴半田健人などが思い出される。

MVP ケンドーコバヤシ
次点 さまぁ〜ず
3位 小池栄子
4位 今田耕司
5位 えなりかずき