イマヒガチルドレン寺坂がなぜかプロレス誌で語る紅白の見どころ


現在発売中のプロレス&格闘技雑誌「kamipro」では、あのイマヒガチルドレン寺坂直毅(「やりすぎコージー構成作家)が登場し、なぜか大晦日、プロレス&格闘技番組のライバルとなる紅白歌合戦の魅力を存分に語っている。
その中から、今年の見どころを語っている部分をピックアップしてみたい。

この(中居正広笑福亭鶴瓶という司会の)組み合わせは絶対におもしろいですよ! 紅白の司会には長澤まさみも候補に挙がってましたけど、鶴瓶さんのほうが断然楽しみですね。やっぱり曲紹介のおもしろさがありますよ。とくに鶴瓶さんはさだまさしが大好きだから、どんな紹介をするかいまから楽しみですね。


それぞれ見方をいろいろありますけどね。紅白って「ながら見」する人が多いんですけど、音楽好きはテレビの前に正座して観てるんです。というのは、紅白って生演奏なんですよ。


昔はステージの上にオーケストラがいて、そのうちステージの地下でするようになって、いまはもっと音をよくするために、別のレコーディングスタジオからラインをつないで生演奏を流しているぐらい音を大事にしてるんですよ。


ギターもトップクラスの人を用意したり、必ずオーケストラを用意するとか、音をとても大事にしている。音楽好きからしてみれば、こんなにしっかりした歌番組はないですね。

紅白ってプロレスですよ。だって紅組、白組、どっちが勝つかって決まってますよ、もう!!


今年は白だと思うんですけどね。まあ、12月末に曲順が出るんですけど、トリの演出が派手なほうが勝つんですよ。紙吹雪を降らせたりとか、わざと豪華な演出にしたりとか。
      (中略)
ただ、演出はプロレス的なんですが、それぞれの歌はドキュメンタリーですからね。だから、ボクは紅白出場が決まったあとと、番組が終わったあとの出場者全員のブログをチェックするんですよね。

ドリカムが今年一番の注目ですね。吉田美和は旦那さんが亡くなられて、あまりのショックに「もう、私歌わない!」って宣言したそうなんですよ。それをアッコさんが「一緒に歌おうよ」って電話で説得したらしいんですね。それで出場になったみたいで。


そこでドリカムが『未来予想図』を歌えば*1、紅白が歌番組じゃなくて、ドキュメンタリーになりますよね……。これはちょっと、凄いことになりますよ!

くりぃむ有田のロングインタビューもあります。

*1:実際に発表された曲目は『ア・イ・シ・テ・ルのサイン〜わたしたちの未来予想図〜紅白ヴァージョン』

「テレビお笑いアワード2007」新人王


新人王は一番難しい。まず、どんな基準で“新人”とするかが、テレビでのお笑い界を限定するとまず曖昧だから。
今回自分が選ぶのは、「どんなにキャリアがあろうとも、昨年までは(関東圏の)テレビではほとんど見ることができなかった人で、今年めざましい活躍した(でも、ブレイクしきれていない)人*1」というこれまた曖昧な定義に決めたいと思います。だから関西圏のテレビを見ている人やライブなどを頻繁に見ている人とはだいぶ印象が違うと思います。


というわけで、ぼくが勝手に選ぶ「テレビお笑いアワード2007」新人王はサバンナ
このコンビが特異なのは、コンビとしてではなくそれぞれがピンとして、同時期に*2同じくらい活躍しているということ。というかぼくは、この二人がコンビとして一緒に出ている姿をテレビで見た記憶がない。けれども、八木も高橋も色々なところで見かけ、その売れ方とともに印象に残った。


次点は、マッスル坂井
まあ厳密にいえばお笑いではないかもしれない。けれど「マッスル牧場classic」は多くのお笑い番組よりお笑い番組らしい番組になっている。さらに「ダイナマイト関西」でも披露した器用なのか不器用なんだか分らない即興性も魅力的。もちろん「マッスルハウス3」を筆頭に本職のプロレスのリングでも、お笑いとサブカルの重要なポイントをサンプリングした見事な作品を作り出している。そこで垣間見せる、追い詰められ虚実入り混じった表情は実にチャーミングで素敵だ。


上記の新人の定義から外れるが、他に書き留めておきたいのをいくつか。
昨年までの自分の中での勝手な評価が大幅に覆った再評価芸人の代表はペナルティのヒデ。自分の見る目のなさが露呈されてしまうが。
あと、昨年まで面白いっていうのは分かっていたけどいまいち実感がなかったけど、今年ああ、やっぱり素晴らしいと実感させてくれた再確認芸人はバナナマン設楽統。

*1:ブレイクしてしまうとお笑いの場合流れが早いから新人って感じがしないし、ブームで終わってしまうこともあるから。

*2:どちらかが先行して、その後を追うというパターンならよくあると思うが