2008年上半期のテレビを振り返る


(ちょっと追記しました)
2008年上半期のテレビ界とその周辺で個人的に印象に残ったことをざっくりと箇条書きで振り返ってみたいと思います。


・MVPを選ぶとすれば、圧倒的にさまぁ〜ず。4月からの「神さまーず」リニューアル成功により、テレ朝「さまぁ〜ず×さまぁ〜ず」、テレ東「モヤモヤさまぁ〜ず2」、TBS「神さまぁ〜ず」、ネット番組では「内村さまぁ〜ず」(ミランカ)と各局でまったく別の趣向の番組でそれぞれ実力を発揮。
・その他に印象に残った芸人は、有吉弘行、設楽統、なだぎ武。その安定感と汎用性でスタッフからの大きな信頼を感じさせた。
・ネタ見せ要員としては、山本高広、エド・はるみ世界のナベアツが各番組を席巻。この3人に次いで、髭男爵、TKO、鳥居みゆき、狩野英考、アントキの猪木渡辺直美らも大活躍。小島よしお以降、キャラ芸人の多くがひな壇芸人としての能力も高いことで、息の長い活躍が見込まれる。
・芸人以外では半田健人がそのマニアックな知識のみならず、バラエティ適応能力も見せつけ活躍。他にはDAIGO、「ヘキサゴン」から羞恥心、木下優樹菜らが番組を飛び出しブームに。特に上地雄輔はバラエティのみならず本職の俳優でも印象的な仕事を展開。
・失敗が予想された「爆笑レッドカーペット」「ザ・イロモネア」が特番時代とクオリティをそれほど落とすことなく成功。特に「爆笑レッドカーペット」は今期の最優秀番組。
・逆に「くりぃむナントカ」は、ゴールデン進出が発表された後の数週間の深夜枠はヤケクソ気味で弾けた素晴らしい内容だったが、進出後は内容的にはそれほど落ちないものの視聴率的には大苦戦を強いられる。
・新番組では「とにかく金のないテレビ」「アリケン」が印象的。
・「わたしが子どもだったころ」地上波放送。無名の子役を使った再現ドラマがなぜか惹きつけられる不思議な魅力がある。
・4月中旬以降「くりぃむナントカ」「爆笑レッドカーペット」「あらびき団」「むちゃぶり!」「ゴッドタン」「さまぁ〜ず×さまぁ〜ず」「ナニコレ珍百景」等、ドラマでは「ケータイ捜査官7」「週刊真木よう子」が1日で放送される“黄金の水曜日”が完成。
・1〜3月クールでは「カイジ」(前期から継続)、「のらみみ」「墓場鬼太郎」などアニメが充実。
・「あしたの喜多善男」「フルスイング」「パンドラ」などベテラン俳優を主役に据えた質の高いドラマが放送。
・企画段階では大コケが心配された「ROOKEIS」が4〜6月クールのドラマの中で、内容で圧倒。バレー中継に邪魔されつつも視聴率的も健闘。
ケータイ小説をそのままドラマにしたような「ラスト・フレンズ」が視聴率的に成功したことで今後この手のドラマが大きな潮流となるか?
蒼井優吉高由里子真木よう子など若手女優をクローズアップしたドラマが放送。この3人の出現はマンガ原作のドラマ化の幅をさらに広げていくはず。
・上半期のドラマで各賞をつけるとすれば、作品賞「ROOKEIS」、主演男優は高橋克実と甲乙つけがたいが小日向文世、主演女優は宮崎あおい、助演男優は松田龍平も素晴らしかったが堺雅人、助演女優は綾瀬はるか、そして新人賞は吉高由里子か。
三谷幸喜水谷豊らのプロモーション活動が活発。

テレビ事件簿2008上半期

個人的に印象に残ったことを時系列的にざっくりまとめてみました。

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