2009年を振り返る(書籍編)
2009年はかつてないほど、お笑い&テレビ関連の本が充実した1年でした。そんな中、個人的に特に心動かされた本を厳選して10冊紹介します。
『splash!! vol.2』
splash!! vol.2posted with amazlet at 10.01.03
「M-1グランプリ ―戦いの先の試練―」と題して、芸人たちのM-1後の闘いに視点を置いたありそうでなかった第1特集、そして2009年大躍進したブラックマヨネーズを徹底解剖した第2特集「ブラックマヨネーズが愛される理由」など、全編濃厚なインタビュー記事が充実。僕が片隅に参加してしまっているマイナスポイントを差し引いても、2009年のテレビ関連本におけるブック・オブ・ザ・イヤーは間違いなくこの本です。
『SWITCH』(7月号)
SWITCH vol.27 No.7posted with amazlet at 10.01.03新井敏記
スイッチパブリッシング
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個人的にテレビお笑い界の現役で活躍している芸人の中で現時点でのトップは今田耕司と笑福亭鶴瓶だと思っています。本書はそのうちの一人である鶴瓶を約60ページにわたって特集。個人を特集した雑誌でこれほど充実し、読ませるものは数少ないと思います。鶴瓶がいかにして今の地位まで昇りつめてこれたのか、そして彼の底知れぬ魅力が凝縮した一冊。
『本人vol.11』
最近の明石家さんまのロングインタビューといえば「ほぼ日」の傑作「さんまシステム」くらいしか思いつきませんが、それに勝るとも劣らないさんまの貴重な巻頭インタビュー。特に、師匠松之助からの影響にスポットを当てた独自の視点が興味深く、彼がいかにして今の明石家さんまを作り上げて行ったのかがよく分かるような気にさせてくれました。また、吉田豪による有吉弘行インタビューもあり読み応え満載です。
『竜兵会―僕たちいわばサラリーマンです。』
竜兵会―僕たちいわばサラリーマンです。
出世術のすべてがここにposted with amazlet at 10.01.03
いまやまさかのテレビお笑い界の中で売れっ子集団にまで成長した竜兵会。土田、有吉、劇団ひとりといったメンバーが竜兵会という摩訶不思議な集団とその現象について様々な角度から語られた本。特に有吉のインタビューは後にこれを少し膨らませて新書「嫌われない毒舌のすすめ」が出版されるほど内容が濃いものでした。また、このインタビューの模様などを収録したDVDも付いてきます。この中の土田の竜兵伝説も爆笑必至。
『お笑いパーフェクトBOOK』
1000本以上のお笑いDVDのデータが網羅された、僕のようなデータ本好きにはたまらない本。
またデータだけでなく、関根勤、伊集院光、高田純次、バナナマン、劇団ひとり、千原ジュニア、バカリズムなどのインタビューも充実。
『ザ・テレビ欄2 1991〜2005』
ザ・テレビ欄 2 1991~2005posted with amazlet at 10.01.03
過去のテレビ欄をただ載せるだけというこの本が、これほど面白く、何時間も飽きないものかと、想像も出来ませんでし……、いや、僕はわかっていました、買う前から。前からこんな本がほしいと思い描いていたので、その存在を知った時、心踊りました。各世代で、どストライクな時期が違うと思いますので年代を選んで、まずは自分の少年少女時代のものを買えばいいのではないかと思います。