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「未来はいつも面白い」太田光の最後の授業

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残念ながら9月9日の放送をもって終了した『爆笑問題の大変よくできました!』。
最終回は番組レギュラーの子供たちから「太田先生に最後に聞きたかったこと」と題して質問を寄せ、それに太田が答える形式で行われた。
太田は彼らの質問に真摯にストレートに答えていく。

どうやったら心が強くなれますか?

高校の時に友達が一人もいなかった太田。そんな状態では学校に行きたくなくなるはずなのに皆勤賞。
それに驚く子供たちは「なんで行けたんですか?」と問う。

負けず嫌いだった。

と太田は答える。

当時、高校の登校拒否とかそういうのが社会問題になってたの。俺らの世代は。
そういう子供たちの学校が今度できるようになって、その子たちがテレビでインタビューに答えってたの。
その子たちはね、「今の学校は教師も良くないし、イジメもあるし……」って「教育が間違ってる」みたいなことを言ってたんだよね。
俺はそれを見ててなんか「こういう奴になりたくないな」って思ったの。
だから、絶対に自分が友達できないのは自分のせいだから、みんなのせいじゃないし、
それで休んだら、なんか自分に負けたような気になっちゃったら、この先進んでいけないなって思ったんだよな。
だから、意地でも学校だけは休まないって思った。


それと本を読んでたの。休み時間の時にずーっと本を読んでた。
本を読んでると、周りがみんな楽しそうなのも、こっちは一人の世界に入れるから、時間が紛れる。だから夢中で読んでた。
そしたら3年間、すごせた。

悪口への対処法

自分は「悪口を言われたら落ち込んでしまう」。そういう時にどうすればいいのか、と問う子供。

悪口言われたときにね、俺なんか散々言われるわけだよ、悪口。ネットやなんかでさ。
当時はそれ見てさ、いちいち凹んでたんだよ。だけど、それって想像力が足りないんだよな。落ち込むっていうのは
たとえば悪口を言われるとするじゃん。それでムカっときたとするじゃない。
そうするとそのことをずーっと思うよな? 思ってずっと落ちこんでるんだけど、よくよく考えてみると、悪口言った奴はそれ言った5秒後にはそんなこと言ったの忘れてる
言われた方はでもそれを思ってるんだよ。そうすると悪口言ったやつがずっと自分のことを悪く思ってる気になってきちゃう。
けど、実はよくよく考えてみると、俺のことを「太田死ね」って書いた奴も、その瞬間書いただけで、後はずっこけたりして、逆に人に悪口言われて傷ついたり、なんか上手くいかずに落ちこんだりっていう、そういう生活をそいつらもしてるんだって思うと、そのことを想像しちゃうと、あ、そいつはそいつで大変なんだなって思うと、自分のことを四六時中考えてるわけじゃないって思うと、なんかバカみたいだな、そんなことで落ちこんでるって、っていう気になれるんだよね。

夢の実現のためのヒント

「好き」なことを研究して仕事にしたいと夢を語る子供。
「どうやったらその夢が実現できますか?」と。
それに対し、本居宣長の偉業を例に出す太田。
本居は学問的好奇心だけで趣味で『古事記』と「一生付き合い」最終的には、それを解読した。
そして、本居宣長を評した小林秀雄の言葉について語り始める。

対象と長ーく付き合う事、何十年も付き合っていればそのことが理解できるってことが学問。っていうのを小林秀雄が言ってて。
その人の喩えで僕が感動したのは、君たちのお父さん、お母さんが、君たちを産んでずっと今まで十何歳まで育ててきたわけだよね。
そうすると例えば君たちがなんか元気なさそうにしてるとさ、(親は)「学校でなんかあった?」ってピンとくるわけだよ。
それが学問なんだって。
だから普通の親は君たちを学問として勉強しようと思ってるんじゃないんだけど自然と君たちに興味があるから君たちのことが全部分かるようになる。
だから、夢を叶えたいっていうのは、その興味を持ち続けて長ーくその対象と付き合う、付き合い続けるってことじゃないかなって気がしますね。

好きな言葉

僕はね、色紙に「言葉を書いてください」って言われると、「未来はいつも面白い」って書くんですよ。

「好きな言葉を教えてください」という質問に太田はこう答えてその由来について語る。

これは実は『みつばちマーヤの冒険』っていう童話があって。
蝶々がいる。蝶はいっつも脳天気に「あーー」って楽しんでるわけ。
マーヤは「お前、なんでそんなに楽しそうなの?」って。
そしたら蝶々「だってこんなに楽しい事無いじゃん!」言い続ける。
「だって僕、この間まで芋虫だったんだよ」って言うわけ。「それがこんなになったんだぜ」
だから絶対楽しいんだと。生きてることは楽しいんだと。
「みんな僕をバカにする」って言うわけ。「みんなバカにするけど、いっつも僕は生活のことを考えてる」
生活のことって何考えてるのかって言ったら「未来はとても面白い」と。
ていうのはなぜかというと「僕は芋虫だったのにこんなふうに変わった。だからこの先ももっと凄いものに変われる
蝶々はそれ以上変わらないけど、蝶々はそれを信じてるわけ。
「未来はとても面白い」って言うんだ。


で、僕はその言葉を気に入って何か色紙に書いてくださいって言われたら「未来はとても面白い」って書くようにしてたの。
ある学校で卒業式があって「爆笑問題さんから色紙を頂きたい」っていうから僕はそこに「未来はとても面白い」って書いたんですよ。
そんなのを書いて忘れてたんですけど、その卒業式の感想みたいなのが何かの新聞か何かに送られてきて、そこに「今日の爆笑の言葉最高だったよね」って書いてあったんですよ。
「『未来はいつも面白い』って最高だよね」って。
でも俺が書いたのは微妙な違いだけど「未来はとても面白い」だったの。
でも彼女には「未来はいつも面白い」に変わったんだ。
「未来」と「いつも」ってさ、咬み合わないじゃん、文法的には。
でも「未来」は「いつも」面白いのほうが言葉としていいな、って思ったわけ。
俺が『みつばちマーヤ』から取ったその言葉が、俺がそれを書いたことによって、未来にちょっと変化した、そして俺にとってとても面白い言葉になったっていうのはまさに「未来はいつも面白い」ってことがこの場で起きたって。
それをいつも書いてます。

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