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それもある。だがそれだけじゃない。(I)

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悪役レスラーは笑う―― 「卑劣なジャップ」グレート東郷 ――
                        著:森達也(岩波書店/定価 819円)

かつて力道山の勇姿に熱狂したことのある人なら「グレート東郷」という名前を聞けば、強烈なイメージを抱くはずだ。ずんぐりとした体型、常にニヤニヤと不敵な笑みを浮かべ、極悪非道の反則攻撃を繰り出す。1962年の「銀髪鬼」フレッド・ブラッシーとの一戦は、激しい流血戦となり、その模様を見ていた老人が何人もショック死している。白黒テレビの時代に、だ。


1956年生まれの僕は、彼をリアルタイムで見ていないはずだ。にもかかわらず、なぜかその存在が常に気になっていた。第二次世界大戦後のアメリカで「卑劣なジャップ」を演じ続け、悪役レスラーとして不動の地位を築き、そして日本でも「世紀の悪玉」と呼称されながら巨万の富を稼いだ男。リングを降りても「守銭奴」など、常に人々の憎悪を浴び続けながら、東郷は、何を考え、何を思い、何を憎み、そして何を愛したのだろう――

かなり魅力的な本だと思うのだがいまいち話題に上がっていないのは何故?
僕が巡回しているのが格闘技系ブログ中心でプロレス系が少ないから話題になってるのに気付いてないだけ?


まだ途中までしか読んでないのでアレだが、森達也週刊ファイトの採用試験で井上義啓編集長の面接を受けて落とされた、という小ネタから東郷の人物像を読み解く大ネタまで、興味深い話はバンバン出てきます。
プロレスに対する深い知識がないからこそ面白いと感じるのかな? とも思うけど森達也流ドキュメンタリーが好きな人には間違いなく面白いはず!