教授・崎谷夏子の講義
しつこいようですが、遂に明日から「すいか」再放送が始まります。
皆さん、録画の準備はしましたか?
それでは、その気分を盛り上げるためにも、教授(浅丘ルリ子)の講義をもう一度受けてみましょう。
注意! ネタバレを含みます!
「すいか」はネタバレ自体で面白さが大きく変わる性格のドラマではありませんが、ネタバレが嫌な方は、読まないほうが賢明です。
なお、以下、引用するのは「すいか シナリオBOOK」の教授の台詞です。従って、ドラマでの言葉とまったく同じとは限りません。
すいか シナリオBOOKposted with amazlet on 06.06.04
アナタに泣いている時間があるのですか?
アナタが十分に準備をしてこなかった為に、今、まさにみんなの時間を無駄にしようとしてるのですよ。この上、アナタが泣き終わるまで、待てと言うつもりですか?
自分の頭で考えようとしない。自らの手で学問を捨てさろうとする、そのことのほうが、はるかに私を恐怖させますっ!
私は泣くことを許さないわけじゃないんです。考えることをやめて適当にごまかすことが許せないんです。この人は、心底悲しんでましたよ。私は心から涙する人には、親切であり続けたいと思ってます。
アナタ、この世に、そんな女が居るとは信じられないって思いましたね、今。それは、違います。色々居ていいんです。
居てよしっ!
忘れたいものは、みんな埋めていいの。
みんな、何かしら埋めて生きているもんです。
安心して忘れなさい。私が覚えておいてあげるから。
人間には、年齢なんてないのよ。エディプス期を通過した者とそうでない者がいるだけなのです。
うさぎだろうが、人間だろうが死ぬ時は死ぬのです。それを、お金に換えたからと言って悲しみが減るというものでは、ないでしょう。
死んだ時は、諦めるしかないのです。
諦めきれなくても、諦めるしか、ないでしょう!
いいじゃない、肉親なんて。
親じゃなくったって、きっと、あなたを待ってくれる人がいる。
やる方は、必死なんですから、見る方も、必死で駆けつける。これが、礼儀と言うものです。
嫉妬するのはね、恥じゃないわよ。そういう(ドス黒い)ものは、誰だって持ってるの。恥なのは、そのどうしようもない気持ちを、人にぶつけてしまうことよ。
そういう時は、じっと我慢するしかないの。どんな嵐も、きっと過ぎ去るんだから。絶対に、大丈夫だから。どんなに自分の中が荒れ狂っても、元の自分がやってくる。それ信じて、じっと我慢するしかないの。
生きてる人間は、とどまっては、いられないのです。死んだ人間みたいに、ずっと、とどまってはいられないの。
人は変わるものなの。あなたが死んだ時、私は、この世は終わったと思ったわ。でも、終わらなかったの。
私は30年間、楽しかった。話したり、食べたり、飲んだり、読んだり、笑ったり、嘘ついたり、泣いたり、励まされたり、励まされたり、……生きてることが嬉しかった。ごめんなさい、私、変わってしまったの。
でも、私にも、例え死ぬと言われようとも、どうしても譲れない責任のようなものがあるんです。
こんな言い方はしたくありませんが、……人の命を大切にしていないのは、(自殺をしようとした)お嬢さんのほうです。単位をくれなければ、死ぬなんて、生きるということを、バカにしてるとしか思えません。
今日、あなたがした事(自殺未遂)、私、一生忘れないでしょうね。
でも、この仕事、選んだのは自分だから。何が起ころうと逃げずに、どんなことも引き受けて生きていくつもりよ。
自分の人生は、誰も肩代わりしてくれないものだから。自分が責任を負うしかないのよ。
でも、本当のことを言うと、あなたが、もし死んでいたら、そのことを背負いきれなくて、大学も辞めて、私、何をしたらいいか判らなくなっていたかもしれない。
生きててくれて、ありがとう。
私たちは、まだまだラッキーよ。
どんなことも、受け入れる根性さえあれば、生きる事は、怖いものではない。
お墓って、人類の発明よね。
死んだ人のことを、忘れないように。
でも、安心して忘れなさいという為に、作られたものだと思うわ。
書物の世界では、失敗をしても、取り返しがつくけど、世間で生きている人は、自分の判断が失敗したら取り返しがつかないわ。それこそ本当の知恵なの。学ぶべき事よ。
外に出ないと見えないこともあるのよ。
もちろん、中に居ないとわからないこともあるわ。
人はどこででも学べるんです。
私は、世界には、まだまだ学ぶべきものが山のようにあるということを実感したいの。
何だって、遅すぎることなんてないのよ。私たちは何だって、出来るんだから。