常に遮られる夫人


昨夜放送された「太田光の私が総理大臣になったら……秘書、田中」の2時間特番。
2つ目のマニュフェストは「ダメな総理大臣は国民投票でクビに」というもの。
この議論には、石破茂甘利明江田五月大村秀章、辻本清美、福島瑞穂などの国会議員や、ラサール石井石原良純浅香光代インリンなどのタレントに混じって、デヴィ夫人が参加していた。
このデヴィ夫人。この手の討論番組では、話の腰を折る、見当違いの方向へ持っていく、しかも声がでかいという三重苦で有名である。
が、今回のこの番組では、彼女が口を開くたびに、ことごとく話を遮られ、「……はい」と黙らされるという、見ていてこちらが逆に気の毒になっていくほどだった。
以下、デヴィ夫人のほぼ全発言とすぐに遮られる模様を再現してみたい。




<ケース1>
デヴィ「違いますね、それは……」
太田「や、それはボクの意見です。デヴィさんはまた、夜ベットでお話を


<ケース2>
デヴィ「それは大切……」
江田「ちょっと待ってください!
デヴィ「……はい」


<ケース3>
デヴィ「でも郵政民営化の問題で……」
太田「違います!


<ケース4>
デヴィ「もう戦後60年も経ってるんだからそんなこと言ってなくたっていいじゃない。じゃあ、ですね、ドイツが……」
原口「ちょっと言わせてよ、無茶苦茶じゃない、もう帰るよ。いいですか」
デヴィ「あのー……」
原口「夫人、分かりましたから言わせてください
デヴィ「……はい」


<ケース5>
デヴィ「私もそう思うんです。真実を認めなきゃダメで……」
太田「ちょ、ちょっと待って
デヴィ「……はい」


<ケース6>
デヴィ「有田さんにお答えしたい……」
太田「夫人!夫人、ちょっといいですか?
デヴィ「……はい」


<ケース7>
デヴィ「戦争は無い方がいいに決まってます……」
森アナ(議長)「わかりました! ちょっとお待ちください
デヴィ「……はい」


<ケース8>
デヴィ「陸軍と海軍がケンカしたからよ……」
太田「ちょちょちょちょちょ(っと待って)」
デヴィ「……はい」


<ケース9>
デヴィ「それよりも……」
太田「夫人!(待って)」
デヴィ「……はい」


<ケース10>
デヴィ「今の日本人は腑抜けばっかりで……」
石破、うんざりしたように頭を抱える。
デヴィ「(石破に)ごめんなさい」
太田「そりゃ、夫人と付き合ってた男と比べれば誰だって腑抜けですよ!
デヴィ「違います、え、これバラエティなんですか? すいません、いいですか……」
発言中、画面が、秘書田中の部屋に切り替わり田中爆笑、再び画面が戻るとそのまま次の話題へ。


<ケース11>
デヴィ「あなた(福島)は、何にでも文句をつける女性よ」
福島「そんなことないですよ」
太田「夫人に言われたくないですよ!




敬意を払っているような言葉使いの割には*1、あまりにぞんざいな扱い*2
結局、デヴィ夫人は、一度たりとも最後まで言おうとしていることを言わせてもらえなかった。

*1:「夫人!」って呼び止め方はどうかと思うが。

*2:恐らくこれ以外にも発言し、ことごとくカットになっているであろうことは、ラサール石井や石破の態度からも容易に想像できる。