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SF、暴力、ホラー、そしてレイプ!ドラマ「ジキルとハイド」を見逃せるか!


スカパー・ファミリー劇場では12月、「丹波哲郎追悼特別企画」と題して「Gメン’75」と並んで、なんと「ジキルとハイド」が放送されるという。
 http://www.fami-geki.com/special/index.html
この作品は「夕焼けTV番長」という本の中で池田憲章が「SFテレビの中で忘れがたい一本」として紹介され、その魅力を語っている。

汚れなき者をケガしてみたいという人間の仮面の下に隠れた欲望”をまっ正面から描く空前のバイオレンスとレイプ・シーンの連続、そして計算され抜いた叩きつけるようなセリフの醍醐味、主演の丹波哲郎露口茂松尾嘉代の白熱する演技……とそのインパクトで、勝るとも劣らぬパッションあふれる<大人の>テレビドラマであった。テレビドラマ全てを考えても、日本でもっとも尖鋭的な作品だったと思う。

無謀にもゴールデンタイムでの放送で企画されたこの作品は完成されたにもかかわらず、やはり「ホラー・ブームが去った」という表向きの理由を添えられてオクラ入り。
完成から3年後、ようやく深夜番組として放送された。
待ちに待った放送を見た池田は「ところがそのバイオレンス・タッチに圧倒されて(丹波哲郎ハイドが人間を殴り殺すシーンに唖然呆然)、”スゴイ!”とは憶えていても内容はすっかり頭から吹っとび、友人の中島紳介さんや徳木吉春という熱心なテレビファンと話すときも全員が”スゴかった”としか憶えていない(笑)状態」だったという。


スタッフは、「よくぞここまで集めたという映画ファンなら息をのむ錚々たるメンバー」で、メイン監督は五社英雄。監督はほかに石田勝心、山際永三ら。
シリーズ構成は、後に「弟切草」「街 〜運命の交差点〜」などを手がけることになる長坂秀佳。脚本はほかに小川英、山田正弘ら。
タイトルバックには篠山紀信のヌード写真がスチール処理され使われ、黒澤映画の音楽を数多く担当した佐藤勝の作曲したテーマ曲が使われた。


あまりにも有名なロバート・ルイス・スティーヴンソン原作の『ジキール博士とハイド氏』をアレンジされたストーリーは以下の通り。

慈木留(ジキル)総合病院の副院長で医学博士の慈木留公彦は患者が調合した幻覚作用のある薬の改良に没頭していた。しかし自らが実験台としてその薬を飲んだ瞬間、彼は背奴(ハイド)という別人格の人間となってしまう。別人格である背奴は実に凶暴な性質で背奴となった慈木留博士は暴漢となり殺人・強姦を繰り返すようになるが元の人格に戻ると背奴の時の記憶が残っていない。やがて、慈木留博士の妻美奈と頻発している殺人・強姦事件の捜査をする毛利刑事は慈木留博士の異変に気づくが……。(「Wikipedia」より)

そのハイドの描写はすさまじく、例えば「酒代で難クセをつけられるや、いきなり殴り、蹴り、パンチを連続して、壁ぎわに殴りつけられたバーの用心棒は、口から血を吹いて死んでいった」り、「車の中で抱き合う若いカップルの男を車外に引き出し、墓場へと女を追いつめて犯しまく」ったり、「夜警のガードマンが注意すると、20センチぐらいの岩をつかんでその岩で頭をなぐり」即死させたり、とまさにやりたい放題。

第1話の後半では、ハイドに博士の妻である美奈が襲われる。髪をつかまれ、和服もめちゃくちゃにレイプ寸前まで追いつめられたところ、危機一髪、毛利警部が異常な物音に博士邸の玄関を破り、美奈を救出、彼女は抱きしめる毛利の腕の中で泣き伏した。
               (中略)
物語は次第に、慈木留と、ついにハイドに犯され、やがてハイドの来訪を待つようになっていく美奈、そして直感で美奈の想いを知り、警察官ではなく男としてのプライベートな怒りで狂ったようにハイドを追う毛利−−−と異様な感情のたぎりを描くクライマックスへとグレードをアップしていく!


こんな作品がなんで“ファミリー”劇場で放送されるのか、という素朴な疑問はさておき、リピート放送もなさそう*1なので、見逃すことの無いようにしなければ。

<放送日時>
#1-3  :12/27(水)深夜0:00〜深夜3:00
#4-6  :12/27(水)深夜3:00〜深夜6:00 
#7-8  :12/28(木)23:00〜深夜1:00
#9-10 :12/28(木)深夜1:00〜深夜3:00 
#11-13:12/28(木)深夜3:00〜深夜6:00

*1:少なくても12月中は一度きりの放送