2月に印象に残った番組

爆笑レッドカーペット
  フジテレビ 2月18日放送
 <出演>今田耕司 えなりかずき ムーディ勝山 TKO バカリズム
     柳原可奈子 ハイキングウォーキング ダイノジ チュートリアル ほか

全体的に低調だった2月のベストは間違いなくこの番組でしょう。ネタはもちろん面白かったのだけど、個人的にこの番組で印象に残ったのは、えなりかずきの的確で鋭くも面白いコメントの数々。「三組終わった後でのパッション屋良さんの忘れられ方がすごい」「(あべこうじは)すごい面白いんですけど、1秒後のイライラ感がすごいんですよ」「よく考えるとほめる所が1つもないんですよね」など名コメント連発。
この司会陣と審査員の名コメントの数々はこちらにまとめられています。
  →『爆笑レッドカーペット』中話集(NOT FOUND−演芸雑想ノート−)
3月18日にも放送されるという第2弾にも過度な期待をせずに楽しみに待ちたい。

やりすぎコージー
 「やりすぎFBI」
  テレビ東京 2月18日深夜放送
 <出演>今田耕司 東野幸治 千原兄弟 たむらけんじ ケンドーコバヤシ

同じ日の深夜放送されたこの番組もすごかった。
特にたむらけんじにより披露された「山、川、空、八木」と呼ばれる超天然芸人サバンナ八木のエピソードの数々。彼が毎日書き綴っているという「まだ見ぬ君へ」や「楽しみ100回」などはもっと読んでみたい。近いうちに、この番組で彼個人の特集を是非ともやってほしいところ。

アメトーーク!
 「デブ芸人まつり」
  テレビ朝日 2月15日放送
 <出演>雨上がり決死隊 石塚英彦 ドロンズ石本 内山信二 HIRO 
     ウガンダ・トラ アンガールズ

この回はなんといってもデブ会会長ことウガンダに尽きる。登場したとたん、自分の腹で下が見えずテーブルにつまずき、普段表情でしか笑わない石塚を本気で爆笑させる絶好調ぶり。
「ケーキを食べる時は鼻にクリームをつける」「汗が目立つようにグレーのシャツを着る」などデブ芸人としての心得を語ったと思えば「ウェットスーツを着て海に出たら、トドに間違われ殺されそうになった」などすごすぎるエピソードも披露。

リンカーン
 「ハリセンボンの説教先生! リンカーンのためだから」
  TBS 2月20日、27日放送
 <出演>ダウンタウン さまぁ〜ず 雨上がり決死隊 キャイ〜ン 
     山口智充 ハリセンボン

「下の立場の人が偉そうに振舞う」形式の企画はこの番組スタート当初から*1多用され、看板企画ともいえる「フレンドリーダウンタウン」も同じタイプ。この手のものは「臆する」感じと「果敢に立ち向かう」感じのバランスが上手くかみ合ってないと面白さが半減してしまうものだけど、ハリセンボンはこのバランスが絶妙だった。

なまはげ兄弟 #16』
  スカパーEXエンタテイメント 2月15日深夜初回放送
 <出演>みうらじゅん 安斎肇

毎度毎度無意味なバカ話が延々2時間続くこの番組だが、この日は特にひどかった。
映画「愛の流刑地」を鑑賞したというみうらじゅんがその感想を語り、そこで今後は「エロ礼儀正しい」が来るという話の展開とバカバカしさは、すさまじい。まさにみうらじゅん節全開! 書き起こして記録しておこうとも思ったけれど文字にすると下品さが際立つのでやめた。

ウーマンリブ先生』
  WOWOW 2月23日深夜放送
 <出演>松尾スズキ 古田新太 池津祥子 伊勢志摩 宍戸美和公 猫背椿
     皆川猿時 荒川良々 平岩紙 少路勇介 星野源 宮沢紗恵子 宮藤官九郎
 <脚本・演出>宮藤官九郎

舞台での宮藤官九郎作品というのは悪い意味で冗長でグダグダになりがちで、彼には時間的、内容的にある程度制約のあるテレビドラマのほうが結果的に面白い作品が多いと思うのだけど、この作品はとても良かった。
前半は“皆川猿時オンステージ”のような感じで彼の魅力満載。また事前の番宣番組ではクドカン自身「チンコとチンポとの間にはエノケンとエノケソほどの違いがある」とよく分からないこだわりを語った下ネタは池津さんを中心とした女優陣が思いっきり演じきり、後半のカタルシスにつなげていく脚本はちょっと松尾さんっぽい展開だった。
尊敬と畏怖と驚愕が入り混じった末の無表情」とか「笠地蔵の境地」などクドカン独特の形容表現も冴え渡っていた。が、もっとも印象に残った見事な形容表現は、この舞台中継の後に流れた「噂の男」の番宣のダイジェスト映像での堺雅人を称した見事な台詞「喜怒哀楽のすべてを笑顔で表現する男」だった。

『PRIDE.33』
  スカパーPPV 2月25日放送
 <出場選手>ヴァンダレイ・シウバ ダン・ヘンダーソン 五味隆典 ニック・ディアス
       桜井“マッハ”速人 ソクジュ ムリーロ・ニンジャほか

幸か不幸かアップセット連発で、今後のPRIDEのターニングポイントになりそうな大会に。ベスト煽りVTRは五味vsディアスの「ラスカル(いたずらっ子) vs ロージー(だだっ子)」。

『ダチョ・リブレ』
  スカパーテレ朝チャンネル 毎週日曜日放送
 <出演>ダチョウ倶楽部 土田晃之 スマイリーキクチ 有吉弘行 デンジャラス

1月から始まったこの番組、非常に安定した高水準の面白さを続けている。まさにダチョウ倶楽部、第2のブレイクを象徴するような番組。竜兵会の模様を放送する「ばっかす」では「居酒屋野武士カルトQ」「2006流行語クイズ」など、ホントにどうしようもない内容で「太陽様」上島竜兵の魅力全開。ネイチャー軍団の活動を紹介する「ヘラクレス」では、ネイチャージモンの「自分の祖父の墓参りに行こうとして道に迷う」「松坂牛のセリを見に来たのに、仲間との話に夢中になって肝心のセリが終わってしまった後に会場に行く」といった天然ぷりとそれを無理矢理自己弁護する様がひどすぎて素晴らしい。 
 

*1:ふかわりょうのネタの影武者」など