4月に印象に残った番組

『さんまのまんま』
  フジテレビ 4月6日深夜放送(関西テレビでは3月23日放送)
 <出演>明石家さんま ビートたけし

1000回以降の「さんまのまんま」のゲスト人選の気合の入り方は凄い。師匠の松之助や長渕剛との絡みは明石家さんまの本領発揮といったところ。やはりこの人は攻めるより攻められるほうが面白い。そして、1000回記念のビートたけしとのトークもやはり面白い。秘蔵映像として流されたvs梓みちよでマジ切れする姿や、結婚前のvs大竹しのぶもとても興味深かった。

やりすぎコージー(30分拡大SP)』
  テレビ東京 4月7日深夜放送
 <出演>今田耕司 東野幸治 千原兄弟
    なだぎ武 木村明浩 有酸素運動マン ジャルジャル とろサーモン

「ビバヒルコージー青春白書」と題してディラン(なだぎ武)とキャサリン(友近)の代わりにやってきたピーター・パーカー(木村明浩)に友達を紹介するという体で、芸人がネタを披露。ジャルジャル有酸素運動マン(サバンナ八木)など非常に面白かったが最も笑ったのはディランことなだぎの裏の顔をピーターが暴露したシーン。「ディランは恐い。スベった後がホントに恐い」と怯える彼に冷たい視線を送るディラン。「2時間くらいチクチクやられるんだ」「僕の台本の台詞をボールペンで全部×にされることもある」と嘆くピーターとディランの表情の対比は、恐いくらい。いつも口元だけは笑っているディランだけに尚更。

『PRIDE.34』
  スカパーPPV 4月8日放送
 <対戦カード>ソクジュvsアローナ 青木真也vsローアンユー 藤田和之vsモンソン
        瀧本vs弁慶 バタービーンvsズール 田村潔司 桜庭和志

DSE体制最後となるこの大会。サプライズも凄かったが、試合自体も素晴らしかった。その後に行われた「UFC.70」でのミルコの敗戦も合わせ「PRIDEの終焉」を思わせるのだけど。

『めちゃ×2イケてるッ!SP』
  フジテレビ 4月14日放送
 <出演>ナインティナイン 鈴木沙理奈 ほしのあき よゐこ 加藤浩次
      TOKIO ココリコ 藤井隆 たむらけんじ 松野明美

鈴木沙理奈どっきり企画。やはり気合の入った「めちゃイケ」は面白い。そして、いまいち面白いと思えなかった「シンクロテイスティング」がこの回はとても良かった。特に岡村、原西、ココリコ、藤井という組み合わせは絶品だった。

『MUSIC GARAGE
  テレビ朝日 4月14日深夜放送
 <出演>奥田民生 サンボマスター コブクロ チャットモンチー

とにかく、サンボ山口の場のまわしの巧さが目立った。民生に対して先輩をしっかりと立てつつ、ちゃんと笑いのとれるツッコミをする様は旧知の仲のよう。

『ダチョ・リブレ』#14、#16
  スカパーテレ朝ch 4月15日、29日初回放送
 <出演>上島竜兵 肥後克広 土田晃之 ノッチ 有吉弘行 デンジャラス安田

「すべらない話」のパロディ企画「竜兵上島のオチのない話」。「リンカーン」などでも「すべる話」としてパロディされているが、こちらはあくまでも「オチがないけど、面白い」話。これはかなり難しい。あの達人、土田が四苦八苦する姿はなかなか見れるもんじゃない。

くりぃむナントカ
  テレビ朝日 4月23日放送
 <出演>くりぃむしちゅー 土田晃之 国生さゆり MEGUMI
      フランキー為谷 ゆうたろう ニセヨン様 バナナマン

間違いなく4月のベスト番組。その凄さはこちらに詳しく書かれている。
本分の「笑い」を追求した結果、最高のメディア・リテラシーの教材を生み出したという最も理想的で稀有な作品なのではないか。

『環境野郎Dチーム』
  フジテレビ 毎週月曜深夜放送
 <出演>伊吹吾郎 麻丘めぐみ 小野寺昭 大和田伸也 小倉一郎
さまぁ〜ず・さまぁ〜ず
  テレビ朝日 毎週水曜深夜放送
 <出演>さまぁ〜ず つぶやきシロー

今期の新番組はこの2つが素晴らしい。「Dチーム」は初回を見て度肝を抜かれ、その不思議な世界観に虜になってしまった。女性ゲストの人選も微妙さ加減が絶妙。
さまぁ〜ず・さまぁ〜ず」はさまぁ〜ずがフリートークをするだけだが、やはりこの二人はこの何も足さない感じが一番活きる。他にもみうらじゅんの持ち込み企画「シンボルず」、企画には無理があるような感じだけど意外と面白い「むちゃぶり」「ペケ×ポン」、前作同様安定した面白さの「サラリーマンNEO」「ゴッドタン」など今期は地味ながら良質の新番組が多い感じ。


新ドラマは、期待どおり2トップになった「セクシーボイスアンドロボ」「帰ってきた時効警察」、期待以上の出来である「エリートヤンキー三郎」「ライアーゲーム」「ティッシュ」、最初は期待外れだったけど徐々に面白くなってきた「特急田中3号」「わたしたちの教科書」、予想通り安定した面白さの「バンビーノ」「ユキポンのお仕事」、いまだ微妙な「冗談じゃない」「プロポーズ大作戦」といったところか。