4−6月期ドラマを振り返る


■最後まで見たドラマ
セクシーボイスアンドロボ」「バンビ〜ノ!」「夫婦道」「わたしたちの教科書」「特急田中3号」「エリートヤンキー三郎」「帰ってきた時効警察」「「ライアーゲーム」「ティッシュ」「こんにちは、母さん」「ユキポンのお仕事」「仮面ライダー電王」(継続中)


■途中まで見たドラマ
プロポーズ大作戦」「冗談じゃない!」「生徒諸君!


今期大本命だった2作品「セクシーボイスアンドロボ」「帰ってきた時効警察」は、当初の期待の大きさからすると少々物足りない感じ。それでもやはり今期の中では出色の出来。
セクシーボイスアンドロボ」は予想通り視聴率的に苦戦したり、第7話放送見合わせなどの不運も重なったけど、一番痛かったのは木皿泉脚本の回とそれ以外の回のクオリティの差があまりにも大きかったこと。やはりそこでチグハグな感じは否めなかった。役者陣は皆持ち味を発揮。特に岡田義徳は「ユキポン」と併せ今期MVPといっても過言ではない存在感を見せた。「♪プロフェッショナルな仕事をしよ〜う」は今期を象徴する台詞かも。
帰ってきた時効警察」はやはり続編である良い部分と悪い部分が出た。前回はナンセンスとのバランスが絶妙だったが、今回はそのバランスが崩れていた回が多かった。それでも今回ほぼ主演といってもよい役割だった麻生久美子は文句なしに素晴らしかった。そしてこのメンバーの中に違和感なくずっと前からいた感じで馴染むという偉業を成し遂げた小出早織には新人賞(まあ、新人じゃないけど)をあげたい。
この2作品と比べても印象深かったのは「ライアーゲーム」。極めてテレビドラマ的で、その利点を駆使した、視聴者を引き込む構成と演出が光った。
同じく予想以上の出来だったのが「夫婦道」。そのマンネリさ加減はすさまじいが、何故かこのドラマではそれが許せ素直に笑える。まさに「プロフェッショナルな仕事」という感じ。同じく大人チームの素晴らしさが目立った「バンビ〜ノ!」(北村一輝佐々木蔵之介)や「こんにちは、母さん」も印象的だった。
また、前期の「百鬼夜行抄」に続き「エリートヤンキー三郎」「ティッシュ」といった深夜枠の健闘が目立った。