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松村邦洋と爆笑問題の青春の日々

ひと ブログ


今月から始まったTBSラジオの「日曜サンデー」(爆笑問題友近)の1コーナー「ここは赤坂応接間」の3回目のゲストは松村邦洋
かつて、ほぼ同じ時期に太田プロに入り、その若き日々に数多くの同じ舞台を踏んだという3人の話はとても興味深く面白かった。


当時、太田プロは、ビートたけし片岡鶴太郎山田邦子を3本柱にして、若手は採らない方針だった。しかし、ビートたけしが独立したことで方針を転換。
そんな中で、ラママでスカウトされ、爆笑問題が、久々に太田プロに加入した大型新人として登場する。
その1か月半後、片岡鶴太郎が見いだし松村邦洋が加入。ちなみにその後まもなく現在の太田の妻松永光代も加入。同期で、同じものまね芸人ということで「松松コンビ」という感じで、太田と知り合う前から多くの仕事をともにしている。


太田は松村のことを当時から「相当天才だと思ってた」という。
それを物語るようなエピソードを明かす。

太田:(太田プロの)合同コント*1の練習の時に加藤・松浦のものまねをやっていたから、「松村君さ、加藤・松浦できるならそこに金八入れて金八先生(のネタ)もやればいいじゃん」って言ったら「いやぁ、金八先生はできないですよ」って言ってたんだけど「やってみなよ」って稽古の時やったら、めちゃくちゃうまかったんだよね。
田中:一発でできた(笑)
        (略)
太田:でも自信がないんですよ、この人はもともと。
松村:でもね、事務所に行くとボロクソ言われるんですよ。マネージャーとかに怒られて。でもね、爆笑さんだけはいつもほめてくれて。
太田:この人だけですよ、天才ってホントにいるんだって思ったのは!
田中:ただ似てないものまねもいくつかあったんだよ。
太田:それが似てくるんだよね。


しかし、そんな松村の弱点も暴露する。

太田:この人はひどいんだ。覚えられないんだ、自分のネタを。
友近:あ、そうか。苦労してましたね。ものまねの番組でご一緒させていただいたときに。
太田:こんなネタ帳持ってるの、いつも。ボロボロのね。それで、テレ朝の生放送だよね。(司会が)「松村さんでーす」って言ったらネタが全部飛んじゃって一言もしゃべらないまんまCM行ったことがある(笑)。
       (略)
太田:「松村君メモ見せてみ」って言って見たら『こんばんは、松村邦洋です』って(ところから)書いてある(笑)。


そして周りからボロクソに言われてしまう原因でもあるもう一つの最大の欠点。

太田:人間的にダメなんですね。自堕落なの。小便を部屋にしちゃうの。どうしようもないの。普通の生活できないだももん。不潔。

それが大きな事件を起こしてしまうのだが、その同じ日、爆笑問題は自身にとっても大きなターニングポイントになる、さらに大きな行動を起こしている。

松村:太田プロの社宅に住んでたんですけど、汚しまくってて、汚いものがいろいろ詰まってて、水が詰まっちゃって、そのままシャワーを浴びて、締めるの忘れて、そのまま営業に行くわけですよ。そうすると水がだんだんあふれてきて。
大騒ぎになって大水漏れ事件だったんですよ。
次の日、会社に行って「大変申し訳ありませんでした!」って言ったら「今、それどころじゃない、爆笑(問題)が太田プロ辞めるのよ!」


そして独立後、爆笑問題にとっては、暗黒時代、松村にとっては、転機となる「電波少年」のレギュラーに抜擢される黄金期を迎える。
そんな中でも、松村は爆笑問題を気にかけ頻繁に連絡を取り合う。

太田:俺らが太田プロ辞めて、一時期全然仕事ない時期に、誰とも交流がなくなるわけですよ。ところがこの男は、たまに電話かけてくるんだよね。「それで、飯でも行きましょうよ」ってすごいやさしいの。
俺なんか当時さ、ひねくれ返ってるからさ、要はちょっと安い仕事とか、体当たりの仕事とかを松村君がやってるわけよ。「あんなの松村君がやることないんだよ」なんて言うわけ。ものまね王座で(CXの)木村さんにいじめられて、泣く泣くやってノイローゼみたいになってるわけ。「そんなもんさ、木村だか何だか知らないけど、バカ野郎、こっちは天才なんだから(松村の好きなように)やりゃあいいんだよ!」なんて言うと、要するに俺のそういう部分が俺が世間に出れない原因だってこの人は解ってるから、「もちろん太田さんの言うことはわかりますけども、もうちょっとちゃんとやるようにしてください」ってよく説教されたの。「もうちょっと丸くなってください」って言われたのを覚えてる。
友近:へえ。そういうことを言い合える仲でもあったんですね。
太田:松村君は、だから自分が言うのは申し訳ないと思いながらも、俺がそういう態度だから「太田さん、それはもったいないですよ」っていう、暗に。やさしいから。だから仕事ない時期よく会ったよね。
        (略)
太田:たまに電話がかかってくると「新しいネタをちょっと聞いてもらえますか?」って。そうすると延々始まるわけよ。
田中:もうね、おれ、一時間、上岡龍太郎(のマネする松村)と話したことある(笑)。
太田:最初はさ、うれしいな、って思うわけ。忘れられて無くて。そのうちふざけんな馬鹿野郎って(笑)。受話器置いたまま風呂入ったりして。風呂からあがって受話器とるとまだやってんだよ(笑)。

その後も、しつこく電話を掛け続けた松村は、ある日遂に、太田の妻から激怒されることに。その話もなんだかイイ。


今回引用した以外でも、「新幹線での松村の全車両ものまねショー」の話やら、一向に巧くならないウッチャンナンチャンのものまねやら、あの伝説の「織田信長オールナイトニッポン*2、そして極め付けに「達川光男のANN」まで、とにかく面白すぎる。最高。
これは、松村ファンはもちろん、松村邦洋を過小評価している人も含めて必聴の内容。
たぶん某所に落ちてると思うので是非! 爆笑してちょっと泣ける。

*1:太田が結婚するきっかけとなったもの

*2:実際の「ほぼ織田信長のANN」よりも完成されていた。やはり当時の土屋部長が評していたように松村は「予習して準備したものをやるより、その準備したものを取り上げてやらせたほうが面白い」というのを裏付けていた