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有吉弘行はNHKでも毒を吐く

日本最大のアバンギャルドチャンネルといえば、NHK教育テレビだろう。
NHK教育の「教」は「狂」だ、と誰かが言っていたような気がするが、それを証明するかのような番組が先日はじまった「ネイルの国の王子様」だ。
これは、以前から放送されていた「○○の国の王子様」シリーズの第2シーズン。
第1シーズンのハリセンボンに代わり出演しているのが、柳原可奈子となぜか有吉弘行だ。
今回は、ネイルアートの初心者向け趣味・実用講座なのだが、キャスティングを見ても分かるとおり、普通ではない。


まずは公式サイト(http://www.nhk.or.jp/ooji/index.html)を見てほしい。なんか変でしょ?
要潤が声を担当するカナメール王子と柳原可奈子がお面を被って演じる姫、そして鳥(多分)の着ぐるみを被った有吉弘行演じるガマリアが住む謎の国が舞台。
そこにまだテレビ慣れしていないネイルアートの講師(ネイルの国の王子)江頭渉が、棒読みの演技でネイルアートを丁寧に教えていく。


ネイルアートなどには少しも興味のない僕のような人間のこの番組の最大の見どころは何と言っても有吉演じるガマリアである。
姫と講師の会話の端々にどこまで台本でどこからアドリブか分からない毒舌、悪態を挟み込む有吉。そして、それを苦笑いのみのリアクションでやり過ごすネイルの王子と姫キャラをギリギリのところで守る柳原。そのシュールな画が全編続いていく。


例えば、柳原の手を見ると

「きたねえな、豚の足みたいなものが」

と暴言を吐いても何事もなかったように王子が「美しい女性は指先からきれいにしないとね」と言う。すると、

「豚足は指先からさばかないとね」

なんて巧いんだか何だか良く分からないことをいい加減な感じで挟み込む。
ネイル選びに迷っている姫に対しては、

「早く決めろよ、どれでも一緒だって、バカ」

「姫ったら甘えん坊なんだから」なんて王子が棒読みで言うと

「(柳原は甘えん坊じゃなくて)食いしん坊だよなぁ」

他にも「爪はきれいだけど、指はふてえな」とか「斜めにしたところで、その太い指は細く見えないけどね」「確かにこのでかい顔の迫力に比べたら(そのネイルじゃ)ちょっと弱いかね」などなど言いたい放題。
最後には

「豚足みたいな指にはホイール焼きのほうが似合うんだけどね」

と締める。
時に椅子に興味なさそうに深々と座り、時に頬杖をつきながら、時に机に身を投げ出しふてぶてしい態度が画面の隅に映し出されるのはとてもNHKの趣味講座とは思えない。
まさに狂っている。


ちなみに明日、土曜日の昼12:00から再放送があるので、興味の湧いた方は是非映像で。まだ初回が見れます。そのふてぶてしさは衝撃的です。
同日の23:25からは第2回の初回放送です。