タカアンドトシを挫折から救った一言

9月1日に放送された「99プラス」のゲストはタカアンドトシ
そこで、彼らのお笑い芸人としての歴史を振り返っていた。

まだ、タカアンドトシが北海道でくすぶっていた頃、吉本興業で、東西南北の地方の若手芸人を集めた「news」というお笑いユニットをつくり売り出す企画が持ち上がっていた。
このチャンスにタカアンドトシもオーディションに参加する。
タカはその当時を述懐する。

それで俺らもやっと東京行くチャンスだ、みたいな感じでいってたらアップダウンが受かっちゃったんですよ。一コ後輩なんですね。
で、生まれて初めての挫折というか、そっから、アップダウンの阿部ってツッコミのほうと仲が良かったんですけど、そいつと一切遊ばなくなって。
(一同笑)。
いや、もうだって、悔しいから一緒にいても笑えないんですよ。ずーっとこんな(難しい顔)になっちゃうけら。
で、ホントにヘコんだんですよ。荒れていって。
東京行きたかったのに、後輩に、しかも可愛がってた後輩に抜かれるっていう屈辱ですよね。
それで、俺がどんどん不良芸人っていうか、腐りましたね。なんだよ、みたいな。

そうして「完全に野良犬(by岡村)」のような風貌になり、私生活も堕落していった。

毎日カラオケ行ってて、歌って歌って声が出なくなって。歌いすぎて。それでもカラオケに行ってたんですよ。
それで、ずーっと声でなくなったときに初めて、こいつ(トシ)に「お前、漫才出来ない程、カラオケ行ってんじゃねえよ」って一言言われたんですよ。
それまで、何にも言なかったんですよ。それで、俺は、こいつだって辛いのに、真面目にやってたんだって気付いて、そっからちょっとずつ立ち直っていったんです。
なかなか文句言わない奴なんで。その時一言言われた言葉が響いて。

しかし、北海道でも泣かず飛ばずの状態が続く。ライブでは10人お客が入ると喜ぶほど悲惨な状況だった。

このまま続けてても、たぶんお笑いが嫌になってやめるだろう。じゃあ、辞める前に、最後夢だった東京で一回、全力でぶち当たってダメだったら後悔もしないし……。やけくそでした。辞める気でしたね。

勝算のないまま上京したタカアンドトシ
そんな中「ナイナイサイズ」でCOWCOWの代打として前説に。
その時、ナインティナインに出会い、大きな勇気をもらった、とトシが語る。

(舞台の)袖に僕らが終わって戻ったら、ナイナイさんがいて、岡村さんが僕らに「北海道(出身)なのに(お客さんを)温めてくれてありがとな」って(笑)。