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2010年を振り返る(ドラマ編)

特集 ドラマ

もう今更感満載ですが、2010年のドラマも振り返ってみたいと思います。
2010年は連続ドラマの当たり年だったんじゃないかと思います。
僕が見て印象に残ったものだけでも以下のように非常に多種多様で、良質な連ドラが多かったです。

・NHK総合
龍馬伝』『ゲゲゲの女房』『とめはねっ!』『チェイス』『八日目の蝉』
日本テレビ
曲げられない女』『怪物くん』『Mother』『日本人の知らない日本語』『Q10』
・フジテレビ系
もやしもん』『フリーター、家を買う。
・TBS系
『GM踊れドクター』『うぬぼれ刑事』『闇金ウシジマくん』『SPEC』
テレビ朝日
警視庁失踪人捜査課』『熱海の捜査官』『霊能力者小田霧響子の嘘』『相棒』(8&9)
テレビ東京
マジすか学園』『モテキ

テレビドラマ・オブ・ザ・イヤー2010

上記のドラマの中でも『ゲゲゲの女房』『Mother』『Q10』『うぬぼれ刑事』『SPEC』『モテキ』はどれも「テレビドラマ・オブ・ザ・イヤー」に相応しいものだったと思います。


モテキDVD-BOX (5枚組)その中から「てれびのスキマ」的にひとつを選ぶとすれば『モテキ』です。
「テレビドラマが好き」というのを面と向かって言うと、なんとなく自分のめんどくさい自意識が微妙に刺激されたりしてしまいます。それは映画へのコンプレックスからかもしれないし、「テレビドラマ」と一括りにしたときに起こる違和感からかもしれません。
そんな環境の中、「テレビドラマ」にこだわり続け、その可能性を拡げてきた大根仁
大根自身が大好きな漫画を原作に、大好きなキャストを起用し、好きな音楽を使い、好きな作品から引用し、自ら脚本を書き、演出はもちろん、自分でもカメラも回していたといいます。
そんな大根仁のこだわりと「好き」が詰まった作品が『モテキ』でした。
それがテレビ画面を通じて僕らの「好き」をメチャクチャに刺激し、見た人それぞれの『モテキ』を脳内に作り出しました。


2010年はこの大根仁の『モテキ』もそうですが宮藤官九郎の『うぬぼれ刑事』、堤幸彦の『SPEC』、木皿泉の『Q10』、三木聡の『熱海の捜査官』など、ゼロ年代を代表するテレビドラマの作り手が、自身の総括的な作品や転換する作品を作った年と言えるのではないでしょうか。

ベストスペシャルドラマ&アニメ

単発ドラマでは、この度再編集版が映画化もされた『その街のこども』が圧倒的でした。
阪神・淡路大震災15年特集ドラマとして製作された本作は前年の同枠で放送された『未来は今』のアンサードラマといえる作品で、『未来は今』同様、森山未來を主演にあの大震災を単に「悲劇」として扱わない視点が、僕たちの感情を大きく揺さぶります。
ちなみに脚本は2009年のベスト単発ドラマとも言って過言でない『火の魚』の渡辺あや。今後も最注目の脚本家だと思います。
他にはTBS『堀の中の中学校』も良かったです。特に千原せいじの熱演ぷりは印象的でした。


世紀末オカルト学院 Volume. 5 【完全生産限定版】 [Blu-ray]アニメでは『世紀末オカルト学院』が非常に面白かったです。
オカルトをテーマにしつつも、そちらに寄り過ぎないバランス感覚が秀逸でした。正直、回(脚本家)によってクオリティに差があったのが残念ですが、絵も個人的に好みな太い線で、久々に現れた「本格派」「正統派」日本アニメだったと思います。
他、『GIANT KILLING』『バクマン。』といったしっかりした原作をしっかりアニメ化した作品が圧倒的な安定感で良かったです。
あと『四畳半神話大系』も忘れられない作品でした。

MVP

レプリークBis(表紙:森山未來) (HANKYU MOOK)役者個人の中でのMVPは文句なく森山未來でしょう。
モテキ』『その街のこども』に主演し、そのどちらもで森山未來以外では成立しなかったと思わせるほどハマりまくった熱演で、作品にリアリティとドラマ的なカタルシスを与え続けていました。


その他では、同じく『モテキ』の満島ひかり、やはり宮藤官九郎作品との相性抜群の長瀬智也、『龍馬伝』『Q10』でその実力を証明し続けた佐藤健、キャラクター演技に磨きのかかった『怪物くん』大野智と『小田霧響子の嘘石原さとみ、そして『Mother』での大人の神経を逆撫でするイラッとくる可愛らしさで虐待される子供にリアリティを与えた芦名愛菜などが印象的でした。


そして、影のMVPとして触れておきたいのは柄本親子の活躍。
父・柄本明は『モリのアサガオ』で、兄・柄本佑は『ゲゲゲの女房』で、弟・柄本時生は『Q10』で、それぞれ替えの効かない抜群の存在感でドラマを締めていました。