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テレビ名シーン採録:太田光の人生を変えた絵

小ネタ ブログ

5月6日に放送された『爆笑問題の大変よくできました!』(テレビ東京)では「自分の人生を変えたモノ」を子供たちに紹介するというコーナーにて、爆笑問題太田光ピカソの「泣く女」を挙げました。太田さんのファンなら何度となく聞いた話だと思いますが、個人的に大好きな話なので記録しておきたいと思います。

私はこの絵をですね、高校生の時見たんですね。それでものすごく衝撃を受けて考え方が変わった、という。
高校生の頃、友達がひとりもできなかったんです、学校で。なんかね、嫌なヤツばっかりだったの(笑)。
だんだん人と話さずに自分の中でああでもない、こうでもないって考えてるうちに、あ、自分のやってきたことは、自分の考えてたことは、(全部)ウソみたいな、ホントのことをまったく考えてなかったような気がした。
人に好かれようと思ってずっと演技してきたなぁと思ったららね、自分のやってることが全部ウソのような気がしちゃった
そしたら見るもの見るもの、全部白黒になっちゃった。なんにも面白くないし、読むものも面白くないし、最後食べるものが味がしなくなっちゃったんだよ。
で、その時にたまたま「ピカソ展」っていうのが東京の美術館でやってたんですよ。それもね、たまたま行ったんだよね。
で、分かりゃしないんですよ。こんな下手くそな、誰でも描けるような絵描きやがってって思って、こう(遠くから腕組み)やって見てた。
したらね、「泣く女」って書いてあるでしょ。泣く女って確かに、うわーって泣いてる時あるじゃん、女の人って。それを一生懸命、写真で撮ったらこういう顔ではないんだけど、でも、頭の中に残ってるイメージっていうのはさ、鼻水はたれるは、きれいでいようとはまったく関係なく、うわーって号泣してる女の人って言うのは、こういうものだなって思ったの。
こんなのもしかしたら誰でもかけるかも知れないけど、ピカソって言う画家で絵を描くことを仕事にしてる人が、絵はこう書かなきゃいけませんっていうルールじゃないところで、新しい表現としてこれを描いたのかっていうようなことを考えてたらね、あ、「何でもあり」なんだ、と。
ピカソに何でもいいから悩むなよ、って言われたような気がしたんですよ。
そしたらね、ちょっとずつ味が戻ってきたんです、食べ物の。
僕はいまだにこの絵が技術的に優れてるかは分からないんですけど、そん時の「あーー」っていう感じ、僕にとっては価値観の変わった絵なんですよね。