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非常階段・シルクの見た夢

ブログ

今や「美容」の世界で女性から絶大な支持を集めるシルク。
もともとシルクは相方ミヤコと組んだ「非常階段」というコンビでダウンタウンらとしのぎを削った漫才師だった。
デビューするやいなや各新人賞を総なめにした非常階段。
しかし、そんなコンビ絶頂期に相方のミヤコが肺がんで急逝。

亡くなってからのほうがじわじわ来ました。
その期間生きてるじゃないですか。病床であっても生の声は聞けるけど、形がなくなってからズシンと来る……。

と、その時の心境をゲスト出演した『ブラマヨとゆかいな仲間たち アツアツっ!』(11月19日放送)の中で語っている。


小学校の頃に出会い、小・中・高・大・職場と一緒だったシルクとミヤコ。
「ちっちゃい時から知ってるんでもうケンカにならな」かったと、シルクはその仲の良さを振り返る。
非常階段は漫才ブームの頃、大学の学園祭で組んで漫才を披露したのがきっかけで結成された。
そこに審査員で来ていたのが、現在吉本興業の社長を務める大崎洋だった。
「今度心斎橋筋2丁目劇場ってダウンタウン中心に立ち上げるからオーディション受けに来うへんか?」
いわばスカウトのような形で誘われた二人だったが、すでに就職先が決まっていた。
「いいから一回来いや。明後日から出来んねん、2丁目劇場。夜だけ来たらエエやんけ」
と、半ば強引に劇場への出演が決まった。
「お客さん」的な扱いかと思いきや、ウケなければ怒られ、毎週毎週、新ネタを求められる日々。
気づくと新聞に「吉本初大卒の2人入る」と報じられ、結果的に決まっていた会社もクビになってしまう。
漫才をやるしかない環境に追い込まれた二人の才能は開花し、注目を浴びる存在へとなっていった。
しかし、1996年6月19日、相方のミヤコが肺癌のため急逝。37歳の若さだった。

吉田: まさに今からという時にミヤコさんが亡くなられて。
シルク: はい。で、1人になって。「漫才はあの子と」って決めてたんで漫才する気はそこで無くなりましたし、お笑いやっててこういうことがあると、同情される気持ちってツラくないですか? 「お気の毒ですね。これからどうするんですか?」って言われたら、ツラいけどそれを押し殺してコントでも出なアカンし、なんかそういうのが自分の(気持ち)とギャップがありまして……。
ミヤコさんが生きてる夢を1年間同じ夢を続けて見たんですよ。
小杉: えーー。受け入れられてなかったんですね?
シルク: 自分で受け入れられなかったんですね。
吉田: どんな夢ですか?
シルク: (ミヤコが)「生きてるけど、どないしよう? 死んだことになってるけど、どうしたらいい?」っていうから「会社に言うたほうがいいで」って二人で会社に言いに行くんですよ。「でも死んだことになってるからな」って会社も言うんですよ。そこでいつも終わるんですけど。

その後、顔半分が動かない半面神経痛になってしまったシルクは、会社に休みをもらい渡米。

吉田: ミヤコさんが亡くなられたダメージってハンパやない
シルク: ものすごかったですよ。自分では気づかなかったですけど、身体に出たから。
吉田: 別に忘れるための努力っていうよりも?
シルク: うん。自然に。身を任せて。
吉田: 導かれるようにニューヨークで「美容」と出会って
シルク: そうです、そうです。

ニューヨークへ渡るとそこで「フェイスのトレーニング」という看板を見つけ顔の筋肉を鍛える運動を始めると、半年位で顔の麻痺が治った。そこから運動に目覚め、160cmで58kgあった体重がみるみる痩せていくのが楽しくなり、サルサダンスなども始めた。

吉田: 今でもおられるんですか、ミヤコさんは?
シルク: めちゃくちゃいますよ。あの子が志半ばで逝ってしまったので、私は残りの人生はオマケっぽく考えてるから、これから何があっても大丈夫やと思うんです。アレ以上凄いことはないかなって思ってて。
小杉: ニューヨークから帰ってきたら先輩からの接し方も変わったんじゃないですか?
シルク: そうですね。(中田)ボタン師匠なんかは「吹っ切れたな」って言って頂いて。「舞台でも思うこと言うたらそれでええねん。もっと気楽に行け」って言われてそれで心のたががぼっと取れた感じで。一人でやっていかなあかんなって自覚したっていうか。
人生って色々あんねんってその時思った。永遠にあるものなんて無いんやって。

「姉さんみたいな生き方してる人いないから女性集めてイベントやったら」というチュートリアル徳井の勧めもあり「べっぴん塾」を始めたシルク。

シルク: 元気で活躍して欲しい、みんな後輩には……。病気になったら面白い事言えないもん。

と、最後につぶやいた。


シルクを「吉本みんなの姉さん」だと感じているというブラックマヨネーズ
しかし、シルクが毎年自費出版で作るセクシーカレンダーには「シルクさんのケツ見せられてどうしたらエエねん」と困惑していたが、「今日で見方が変わった」という吉田。

吉田: やらしい目で見るのが恩返しなのかなって。チュッチュチュッチュしたいと思います。
小杉: 感銘の受け方ヘタですか?(笑)