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ももいろクローバーZにアドバイスを贈ったこまどり姉妹の“どん底”

12月28日に放送された『爆報!THE フライデーvsサンデージャポン!! 』(TBS)では、ももいろクローバーZに「『紅白』の心得を伝授」するための大先輩である双子デュオ姉妹のこまどり姉妹が、彼女たちのライブを鑑賞。
そのライブ終了後、ももクロのメンバーと対面した。

姉(栄子): さっきライブ見させてもらって感動しました。
妹(葉子): 若さっていいなぁって思ってね。つくづくね、デビュー時代を思い出してね。私達、いろんなことが起きたのよ。
姉: 怪我したり、がんになったりね、妹なんですけど。それを乗り越えてね、ホントは(妹は)いなくなってるんです。40年前に

二人の言葉をポカーンとした表情で聞くももクロ


そんな壮絶な「いろんなこと」は12月30日放送の『東野・有吉のどん底』(TBS)でちょうど語られていた。
司会は東野幸治有吉弘行。「どん底」話を笑いをまぶして引き出すのにこれほどの適任コンビはいないだろう。

神の誕生

姉: 生まれる前から死ぬか生きるかのことをしていたんです。母がね、私達を生む一ヶ月前に……、
妹: 釧路の井戸の中に落っこちちゃったんです。
東野: (爆笑)
有吉: 井戸に!?
妹: そう。足滑らして。仮死状態になってその時お母さん死んでたら私達生きてない
東野: 神の誕生ですよ!
有吉: (笑)
東野: 教団こまどり

草を食べて生き延びた

姉: 父が炭鉱夫で粉を吸って、結核で働けなくなって、
妹: 樺太から引き上げてきて、それでお母さんがね、私達を食べさせるために闇米を背負って歩いて。かつぎ屋*1っていうね。したら、おまわりさんに捕まっちゃって帰ってこないのよ、4〜5日。
姉: 誰も終戦後だから食べさせてくれないの。
妹: 北海道にはね、いろんな(食べられる)野草があるんですよ。
東野: いくつの時に食べたんですか?
妹: 8つか9つくらい。
有吉: 調理はしないんですか?
姉妹: そのまま、その場で。
妹: よく田んぼのせりを食べてました。
有吉: ツラい…。
妹: ホントにどん底ですよ。

家がないのでベンチで寝ていた

東野: 家がなかった?
姉: 家は間借りだったから、
妹: それを夜逃げしたんだから。
東野: いつごろですか?
妹: 11歳の時。学校行っても教科書買えないし、なんにも勉強できなかった。
東野: 歌だけが楽しみ?
姉妹: いやいやいや
妹: 歌も歌ってないの。歌ってるどこじゃいもの。ただ(美空)ひばりちゃんの「悲しき口笛」が流行して流れてきたのは憶えてるの。それが(歌い始める)きっかけなんですよ。
東野: 夜逃げの時の夜のこととか憶えてるんですか?
妹: 畳はがして一円玉(が落ちてないか)探している親の背中見たら子供でも泣けてくるよ……。

帯広市釧路市の炭坑町を転々とし歌を歌って「門付け芸人」として日銭を稼ぎながら暮らし、やがて「流し」として夜の酒場で歌うようになる。そして上京。
一番宿が安いということで、13歳で山谷に住みながら飲食街を流すようになっていった。

妹: 当時の山谷はタクシーも行ってくれないような場所で、
東野: なんでですか?
姉: だって何万人もいたのよ、仕事がない人たちが。
妹: (そういう人たちが)あふれて、焼酎飲んだり、ヒロポン打ったり
東野: ヒロポン打ったり……。当時まだ合法やったんでしょ?
姉妹: そうです。
東野: ヒロポン、薬局で売っててね。
妹: そういう人たちが何万人もいたの。
東野: だって当時、芸能人の方たちも合法やからみんなヒロポン打って疲れとって、歌ってた、漫才してたって聞きますけど。
妹: そう。みなさん打ってましたね。
姉: 私たちは打ってないよ。
有吉: いやいや(笑)
東野: (有吉に)おかしいやろ、「いやいや」って(笑)
妹: いや、ヒロポン打ってる姿見たら怖いよ。
東野: どんなになるんですか?
妹: 急に打ったらバタンと倒れちゃう。
有吉: ええー(驚)。
東野: あるお笑い芸人の方にお話を伺ったら、歌手の方でね、疲れるからヒロポン打つんですよ。合法やから。それで客前で歌うたって、そうすると切れてくるんですって。それでやっぱりすぐ打って欲しいってなるんです。当時まだ知識がないから。マネージャーが舞台袖で注射針持って待ってるんですよ。ほんで、歌いながら舞台袖にはけていったら、ジャッケットに小窓を作っておいてそれを開けて打ってまた歌う、と。
有吉: はー!(驚)
妹: そういう時代ですね。
姉: 「流し」の人たちもそれをやってたんです。
姉: だから「流し」が蔑まれちゃったのよ。

ファンに刺された

1966年5月8日、倉吉市福祉会館で行われた公演中だったという。

東野: ファンに刺された?
妹: あの、お姉さんを好きになったファンのかたがお姉さんと間違えて私を刺しちゃったの
東野: ちょっと、、、これ赤川次郎の世界ですよ! お姉さんのファンが間違えて、好きやからストーカーっていうか、付け回して刺して、それが妹さんだった。
妹: ええ。ホントは即死だったんですよ。首はねに来たんですけど、私が左利きだったので左の手で払ったらお腹から背中に(刃が)抜けたの
東野: ええーー!
妹: だから抜けたから助かったって先生も言ってましたけど。
東野: それは目撃したんですか?
姉: 目撃した。
妹: 「動かないでー」って叫んでくれたの。
姉: その時の付き人の人がその人を捕まえて。それでなかったらもう殺されてますよ。
東野: お姉さんのファンのかた? 付き合ってたかた?
姉: いやー、付き合ってないですよ!
東野: とばっちりですよね?
妹: そうそう、とばっちり!

その後もガンや大怪我、交通事故、そして借金などの試練を乗り越えていった。


そんなこまどり姉妹ももいろクローバーZを前にシンプルだけど思いのつまった重いアドバイスを贈った。

姉: 健康に気をつけて
ももクロ: ハイ!

そして独特の健康法を伝授した。

妹: 私たちは毎日ガムを噛んでるのよ。あの、ツバが出るようにね。

*1:戦後の闇市で食料や生活物資などの運搬を商売にする人