「お嫁さんになりたい人は『仮面ライダー響鬼』の細川茂樹」(佐々木麻緒)


以前、この日記(id:LittleBoy20051009)やid:eichi44さんのところで先走ってそのハマリ具合を絶賛してしまった手前、期待よりも不安が先にたってしまった「火垂るの墓」を覚悟を決めてようやく見ましたが、もう第一声で不安なんて吹っ飛んだよ。
もう2人の泣き演技には涙腺破壊されまくりでした。


「火垂るの墓」の節子に皆が涙した
キーワードで巡回しても兄弟の演技については皆さん絶賛されていて喜ばしい限りです。
2人の場面のほとんどがアニメとほとんど一緒のアングルでいいのかなぁ、とか清太さん、ガキ過ぎるよ、とか、あのエンディングは……とか、っていう自分が思っていたことを「のんべんだらりといきましょう」さんが書いて下さっているので省略。


ところで、この3時間を見た直後、「まんが日本昔ばなし」も見てしまったのだけど、救いの無さ度では「火垂るの墓」を軽く凌駕するトラウマ物語「きじも鳴かずば」をやっていました。これがまた強烈な破壊力でした。
題名だけではピンと来ない方もいらっしゃると思いますがストーリーを読めば「ああ!」と思い出しつつ同時に涙が溢れ出すこと必至のヤツです。


ざっくりと紹介すれば、貧しい父子が住んでて、その幼い女の子が病気になっちゃった。んで、何か栄養のあるものを食べさせたいのだけど金が無い。だで、おっとうはほんの僅かな米と小豆を泣く泣く盗んで、女の子に食べさせてあげる。うんめ!とそのおかげで病気も治り元気になるとお外に出て、手まりをしながら、思わずそのことを歌ってしまう。と、これが原因で罪が発覚。哀れ、おっとう、人柱。それ以来、女の子は口をきかなくなった、とさ。(ちゃんとしたストーリーはこことかこことかにのってます。)


って、どんだけ救いがないんだよ! 哀しみよ、こんにちは。
成長して「キジよ、お前も鳴かずば撃たれまいに」と唯一発した時の少女のたたずまい、もうこれホラーですよ!
で、この心が痛くなりすぎるこの物語のこの女の子を佐々木麻緒ちゃんが演じれば……と、一瞬自分のマゾヒズムな部分が顔を出し、恐ろしいことを夢想してしまった。
うわっ! 想像しただけで号泣。
あと「はだしのゲン」は濱田岳で……(以下省略)。