映画少年・江頭2:50の「フラガール」評


WOWOWでは本日20:00からTVでは初めて映画「フラガール」が放送されます。
そこで、意外にも映画フリークでもある江頭2:50*1が「江頭2:50のピーピーピーするぞ!」の「エィガ一刀両断」で披露した「フラガール」評を紹介します。
その率直でストレートな愛情溢れる物言いは聞いていてとても気持ちがよく、またすぐにでもこの映画を観たくなってきます。
なお、かなり重要なネタバレを含みます。また、エガちゃんはほぼ記憶だけを頼りに語っています。従って一部内容が少し異なっている部分もありますが、そのまま書き起こしています。
余談ですが、エガちゃんは大川興業の公演では繊細で渋い演技を度々披露しています。サラリーマンの哀愁とかを演じさせたら天下一品だと思うんだけど誰か映画なりドラマなりで使ってくれないのかなあ。もしかしたら本人が断ってるのかもしれないけど。


↓↓↓↓↓以下ネタバレ注意!↓↓↓↓


観ました。
台本、俳優、音楽、完璧!
台本、まったく無駄なところがない。
俳優も要らない奴、ひとりもいない。
音楽も「ここだ!」って言う時に「スコーン!」って流れる。
ジェイク島袋ウクレレ最高!
あと、特に良かったのが南海キャンディーズしずちゃんってやつ。
あれは凄い! 怪優! 怪物の女優と書いて怪優!
(上手いのと怪物に見える)両方だよ。
「ケツなんか振れねえ」とか「へそなんか出せねえ」とか皆が拒否してる中にお父さんが「よろしくおねげえします」って連れてこられるのがしずちゃん
素直でちょっと頭の弱い娘。「ピタっ」とハマってるんだよ。
で、キャラバンでいろんな所に回るんだけどそのキャラバンの最後のとき、楽屋でフラガールの人たちがいるんだけど、そこに岸部一徳が来るんだよ。
で、「今日鉱山で廃盤事故があった。この中にお父さんがいる」。
皆、岸部一徳のほうを(心配そうに)ハッと観るじゃん。
しずちゃんだけ手鏡を持って見ないようにするんだよ。
「私じゃね、私じゃね」みたいな感じで。
岸部一徳が静ちゃんの方に、トコ、トコ、トコって近づいていって
「さゆり、お前のお父さんだ」
「あぁあ……」って泣くの!
これがもう素直で「ズキューン!」って(胸に)来るんだよ。
あぁ、もう素直だから俺たちにダイレクトに届くんだよ。
で、松雪泰子が先生役なんだけど「プロだったら踊れ!」って
いいたいところなんだけど「それは無理だ。皆帰るぞ」っていうんだけど
静ちゃんが「踊らせてくんちぇえ、踊らせてくんちぇえ」って言うんだよ!
もうここも「ズキューン!」って来るんだよ! いいんだよ!
でね、結局踊らせるの。で、その責任をとる形で松雪泰子が東京に帰ることになったの。
そしたら、電車があるよね、ホームがあるよね。
そのホームの向こう側でフラダンサーがバァって集まってきて「先生、先生ー!」って言うんだよ。
松雪泰子がスって隠れるんだよ。みんなが先生の乗ってる電車の方に行こうとする。
そしたらしずちゃんが踊り始めるんだよ。
それを観て他のフラダンサーも横一列に並んで同じ踊りを踊り始めるんだよ。
松雪泰子がパッと見ると「私は貴方の事を心から愛してます」っていう踊りなんだよ。
「ダァァー」って泣くんだよ、松雪泰子が!
これもまたダイレクトで「ズキューン!」って来るんだ。いいんだよ。
あとねえ、松雪泰子も凄く良くて、早苗っていう女の生徒がいるんだけど
妹と弟の前でフラダンスやってるんだよ。
そうするとお父さんが炭鉱を首になって帰ってくる。
「何やってんだ、そんなかっこうしやがって!」ってボッコボコに殴るんだよ。
こーんな顔が変形するくらい。それを聞いて先生、松雪泰子
男湯にいるって言うのを聞いて、男湯にバッと、フルチンの男達が一杯いる、
その中を堂々と歩いて、お父さんは温泉の湯船に浸かってんだけど
その中に「ザッボーン!」って入って「テメェ、コノヤロウ!」って言って
「私の生徒をコノヤロウ!」って言って(殴る)。気狂ったようにやる。
笑えるのに泣けるんだよ。
そんで最後のシーンはねえ、800人のエキストラ。
地元のエキストラが見てるんだよ。観客として。
そんで、フラダンサーが、本番だよ。ライブなんだよ!
タンタンタタンタンタンタタンって一生懸命、気狂ったように踊るんだよ。
一糸乱れぬ踊り!
タンタンタタンタンタンタタン、「ヤァーッ!」って踊った時に、観客が「うぉぉぉ」って拍手して、出演者、フラダンサーは全員泣いてるんだよ、ホント、リアルの涙!
で、それを見に来た客も皆泣いてんだよ。
スクリーンを観て、みんな、劇場で泣くんだよ。
松雪泰子は同じ佐賀県(出身)なんだけど日本の誇りになったな。
ちなみに俺は「日本の恥」って言われてるけどな(笑)。振り子広いねえ。




ニコニコ動画観れる方はこちらを。
http://www.nicovideo.jp/watch/sm285524

*1:「映画についての造詣が深く、3日に1回、年間約120回は劇場に足を運び映画を見るという。その知識を基にした「[http://www.tfmplus.com/detail/2:title=江頭2:50のピーピーピーするぞ!]」の「エィガ一刀両断」という映画紹介コーナーは同番組の人気コーナーで、紹介する映画のシーンを江頭が演じて再現するという今までの映画評論家にない映画紹介の手法が好評を得ている」と[http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%B1%9F%E9%A0%AD2:50#.E3.80.8C.E7.85.A7.E7.BE.8E.E3.81.AE.E3.82.84.E3.82.8BMAN.E3.80.8D.E5.87.BA.E6.BC.94.E4.BA.8B.E4.BB.B6:title=Wikipedia]にも紹介されている。