いよいよ幻のタモリ音源、再発売間近! 


ついに、12月19日に復刻を果たすタモさんの音源「TAMORI」「TAMORI2」「ラジカル・ヒステリー・ツアー 」。みなさん、もうご予約はお済みですか?
気分を盛り上げるためにも「クイック・ジャパン (Vol.41)」のタモリ特集から小田嶋等による「タモリ音源ガイド」より引用し、それぞれのCDを紹介します。

タモリ

タモリ
タモリ
posted with amazlet on 07.12.16
タモリ
Sony Music Direct (2007/12/19)
売り上げランキング: 56

これがとにかく一発目に打ち込まれたクサビだ。音楽家の場合でもファースト・アルバムはそれまでの経験やアーカイヴがすべて集約されるため、非常に濃縮されるものだ。この「タモリ」も例外でなく、それまで酒場やTVラジオで繰り広げられていただろうネタの濃縮オンパレードが聴ける。タモリはあまりNHK色のないコメディアンであるが、その芸風からはNHK色が色濃く感じられる。
        (中略)
僕の中ではウォーホルとタモリとNHKはイコールで結ばれる。A面B面ともにラジオ放送の形を取っている本作。オープニングはファンファーレで始まる「序曲"タモリのテーマ"」。英語のMCで始まるのだが、僕はタモリの中国語・韓国語・ドイツ語なども好きだ。しかし、他のレコードでもいくつか聴くことのできるタモリの英語のMCには驚かされる。英語なんて日本人でもみんな知ってる言語なのに、真っ向からそれをやるなんて……


タモリ

タモリ2
タモリ2
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タモリ
Sony Music Direct (2007/12/19)
売り上げランキング: 67

セカンド・アルバムには駄作が多いというセオリーがあるが、タモリの場合はファースト・アルバムで出来なかったことをさらに拡大することに成功。シリーズ最高傑作と言えよう。A面が中洲産業大学森田一義助教授による教養講座「音楽の変遷その1」と題して、古今東西の音楽がひとつの旋律を出典としているという架空の学説をレクチャー&披露。何の勉強にもならないが、その説得力とくだらなさにヤられる。

■ラジカル・ヒステリー・ツアー

無責任といえば“日本一の無責任男”植木等タモリのボーカルは似てる。特にA面1曲目の「ラジカル・ヒステリー・ツアー」でそう感じる。意図的なものなのか? (中略) タモリは芸において几帳面であるが、同時に無責任でもある。よって、植木等タモリの系譜は今後なんとなく押していきたいところである。


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