いよいよ幻のタモリ音源、再発売間近!
ついに、12月19日に復刻を果たすタモさんの音源「TAMORI」「TAMORI2」「ラジカル・ヒステリー・ツアー 」。みなさん、もうご予約はお済みですか?
気分を盛り上げるためにも「クイック・ジャパン (Vol.41)」のタモリ特集から小田嶋等による「タモリ音源ガイド」より引用し、それぞれのCDを紹介します。
■タモリ
これがとにかく一発目に打ち込まれたクサビだ。音楽家の場合でもファースト・アルバムはそれまでの経験やアーカイヴがすべて集約されるため、非常に濃縮されるものだ。この「タモリ」も例外でなく、それまで酒場やTVラジオで繰り広げられていただろうネタの濃縮オンパレードが聴ける。タモリはあまりNHK色のないコメディアンであるが、その芸風からはNHK色が色濃く感じられる。
(中略)
僕の中ではウォーホルとタモリとNHKはイコールで結ばれる。A面B面ともにラジオ放送の形を取っている本作。オープニングはファンファーレで始まる「序曲"タモリのテーマ"」。英語のMCで始まるのだが、僕はタモリの中国語・韓国語・ドイツ語なども好きだ。しかし、他のレコードでもいくつか聴くことのできるタモリの英語のMCには驚かされる。英語なんて日本人でもみんな知ってる言語なのに、真っ向からそれをやるなんて……
■タモリ2
セカンド・アルバムには駄作が多いというセオリーがあるが、タモリの場合はファースト・アルバムで出来なかったことをさらに拡大することに成功。シリーズ最高傑作と言えよう。A面が中洲産業大学の森田一義助教授による教養講座「音楽の変遷その1」と題して、古今東西の音楽がひとつの旋律を出典としているという架空の学説をレクチャー&披露。何の勉強にもならないが、その説得力とくだらなさにヤられる。