「てれびのスキマ」的テレビお笑い界新人王

新人王は無理矢理オリエンタルラジオ

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オリエンタルラジオを新人とするのはちょっと無理があると思うけど、「てれびのスキマ」的には彼らを新人王としたい。異論はおおいにあると思うけど。
昨年までの“大人たちの事情で作られた”スターとして起用されたような彼らの看板番組は個人的に全然見てなかったので、今年に入ってリスタートしたように普通の若手芸人たちと同様にひな壇のゲストなどで活躍するようになって、ようやく彼らをちゃんと観たような気がするので。
そして、そういう場にいるとやはり他の若手芸人と比較して明らかに存在感が違っていた。
特に「アメトーーク!」の<エヴァンゲリオン芸人>あたりから始まったマニアックな側面を強調した中田敦彦は活躍は目覚ましいものがあった。

普通に考えるとサンドウィッチマン

敗者復活
しかし客観的にお笑いテレビ的に新人王を考えるとやっぱりサンドウィッチマンだろう。
もちろん「M-1王者」という肩書や、彼らのキャリアに対して「新人」と呼ぶのは抵抗があるけど、テレビ向きじゃないと当初言われていたが、しっかりとバラエティ番組に対応できる順応力の高さを見せつけた。
アメトーーク!」の反省大賞に選ばれた富澤たけしの「2カ国語放送」状態になったというエピソードも、バラエティに不慣れな側面よりもむしろ、マイペースに我が道を行くという異端な感じが出ていて逆に魅力になっていて良い。やはり彼らの使われ方を見ると、テレビのバラエティ番組に必要な要素のひとつとして「キュートさ」があるのがよく分かる。

はるな愛世界のナベアツ

他にもはるな愛のブレイクも凄かった。エアあややで一躍表舞台に躍り出たと思ったら、その特異なキャラクターでバラエティ番組にも引っ張りだこに。
芸人→放送作家→芸人という珍しい変遷を経て再浮上した年*1であることも世界のナベアツも記憶に留めておきたい。
2人とも古くからテレビの世界で活躍し、特異なキャリアを経てブレイクしたという共通点があるのが面白い。


※個人的にはネタ見せ番組だけでなく普通のバラエティ番組にも順応して初めてお笑いテレビ界の新人といえると思うので、ネタ見せがテレビでの活躍の大半となっている芸人はあえて外しています。
→→極私的ネタ見せ芸人ベスト10

*1:ネタがブレイクしたのは昨年後半からだと思うが、いわゆるバラエティ番組に呼ばれだしたのは多分今年の「R-1」以後だと思う。