明けましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします。
年始の挨拶もそこそこに早速、2008年に、新しく始まった、あるいはリニューアルされた番組を振り返ってみたいと思います。(特番、単発も含めて2008年に番組が立ち上げられた番組を対象にしています。)
1位 「神さまぁ〜ず」/「さまぁ〜ず式」
【TBS/4月リニューアル〜9月終了、10月より番組名変更】
4月に大竹一樹企画としてリニューアルされて大成功だった「神さまぁ〜ず」の後期。それが、何故か9月に終わってしまい、新しく看板だけを変えてやってることはほとんど同じ「さまぁ〜ず式」。
実質的に同じ番組といえるこの二つが2008年最も印象に残った新番組です。
「インスタント女王様」「必死顔スポーツ」「ジェントルマンナンバー1決定戦」「時間よ止まれアートフェスティバル」「ノーベルト引越隊」「小銭アスレチック」(以上「神さまぁ〜ず」)、「手島自動車工場」「大竹アミューズメントパーク」「NOポロリ国体」「青木ベガス」(以上「さまぁ〜ず式」)などなどバカバカしい名企画を連発。
「さまぁ〜ず式」になってやや過激さは影を潜めたものの、地上波のテレビ番組で、これほど無意味でくだらない(誉めてます)番組はなかなかありません。
今やその存在は「ゴッドタン」と双璧といっていいでしょう。
また、例えばブラマヨ吉田+インパルス板倉とか、普段コンビで活躍する芸人をピン同士で組み合わせる独特のキャスティングもこの番組の独自性を担っています。
独特のキャスティングといえば大木凡人、坂本(現・大旗)一生、村西とおるといったほとんどこの番組でしか見れない異物を蘇らせているのもこの番組のひとつの魅力です。
あと、有吉を空気の読めない厳しいゲームのジャッジとして起用し、毒舌でない彼の新境地を切り開いているのも忘れてはならない大きな功績でしょう。
2位 「ザ・スリーシアター」
【フジテレビ/1月以降不定期放送、10月からレギュラー放送開始】
内村光良を支配人に配し、同じシチュエーションで各コンビがネタを見せるコント番組。
単発で放送していた頃は、どのシチュエーションでもそれぞれの得意の持ちネタをちょっとだけ変えて披露する傾向が強く、他の番組と差別化されていない感じだったり、せっかく起用したウッチャンの影が薄かったりするのが欠点だったけど、レギュラー化され回を重ねるごとに少しずつ改善されていったように思います。
個人的には内村とレギュラーの若手芸人達が絡むオープニングミニコントと、EDの反省会でのウッチャンが若手へ温かい眼差しで語るのが毎回楽しみ。
3位 『えいせい魂』(「とにかく金のないテレビ」&「みうらじゅんのゼッタイに出る授業 」)
【BS JAPAN(テレビ東京)/2月よりBSで放送開始、5月*1、10月*2から地上波放送開始】
「とにかく金がないテレビ」と「みうらじゅんのゼッタイに出る授業」は、もともと2008年2月からBS JAPANで「えいせい魂」という番組内で放送されその後、地上波で放送されました。
前者は「『こんばんわ、森進一です』と最初に言ったのは誰?」「松野明美から名言を聞く」など名企画連発。特に、ニイルセンとロボ宙が奇跡的な邂逅を果たした「実録!天才伝説検証」と童貞作家寺坂の一大ドキュメンタリーとなった「お金でおっぱいを見せる女性は何人いるか調査」は絶品です。
後者はみうらじゅんのテレビにおけるもっとも正しい活かし方のひとつを示した作品。
訊き手に穏やかにツッコむバナナマンを起用したこともこの番組の成功の要因だと思います。<関連記事>「ボーイズ・オン・ザ・ラン」〜童貞作家寺坂直毅(イマヒガチルドレン)の恋
4位 「アリケン」
【テレビ東京/4月放送開始、10月以降「テレ土」枠に移動】
有田哲平と堀内健というあまり見た事のない組み合わせで、まさにこの番組のコンセプトどおり面白い「化学反応」を見せてくれています。
2人だけで行う企画もいいけど、オーディション企画は昨今のテレビ番組批評としても機能しているし、なにより、ホリケンが生き生きと楽しんでいるのを見ると、見てるこちらも楽しくなります。