冴わたる南原スコープ

2010年の南原清隆はスゴい。抜群に冴えている。
その始まりは『笑う犬』の正月特番。大物舞台俳優キャラや「走れナロス」などの強烈な新キャラを披露し、今なお現役で成長する姿を見せつけた。
そして、この春、残念ながら終了する『ザ・イロモネア』。
ここにきて、新企画(実験企画)を連発しているが、先日2週にわたって放送された「ザ・早ボケハウス1・2・3」は、南原の気質*1がぴたりとハマリ、大活躍だった。


南原はOPから「だいたいこれから売れる売れないはそういうところ見てますから。間が開いたときに誰が一番最初に間を埋めるか?っていうのがポイントなんですよ。これタモリさんから聞きました(笑)」と絶好調。
この新企画「ザ・早ボケハウス1・2・3」は、ニセロケを行い、3人のうち、誰が一番最初にボケるか、ボケる順番を当てる、というもの。内村が「ここだけ『GetSports』になってる」とツッコむ、南原の解説がいちいち面白かった。

ハリセンボン&アジアン馬場園の場合

まず馬場園さんは(ハリセンボンという)コンビの中に入って、先頭を取りたいわけですよ。たぶん前に出てくるんじゃないかと。これはまず間違いないかと思います。
あのね、芸人はタイプに分かれるんです。
「打席に立ちたいタイプ」と「待って待って好球ヒッターで、ボケを確実にヒットにしたいタイプ」。
(馬場園は)「打席に立ちたいタイプ」です!(キッパリ)

予想は馬場園→春菜→はるか
結果は馬場園→はるか→春菜

確かにねぇ、春菜は相手にふるタイプですから。まず相方にパス回したいんですよ。
芸人はやっぱり一回ボールに触りたいんで(したり顔)。

アンガールズバナナマン設楽の場合

テンション上げるんですよ。芸人っていうのはね。上がった瞬間、そのままの勢いを使うのが田中です。
そして回し役になる設楽。
設楽はナチュラリストです!(ドヤ顔)
自然な笑いを取るタイプです。視聴者の代わりに言うタイプ。将来彼は司会者を目指しています(笑)。

予想は田中→設楽→山根
結果は設楽→田中(山根は一度もボケず)

パンクブーブー&小島よしおの場合

このVTRが成功してるパターンと成功してないパターンと2つあると思います。
1つ成功するパターンというのは勢いのあるパンクブーブーが(前に出る)。
(逆に)小島がいっぱい出れば出るほど良くないんです。

予想は成功しないパターンで小島→黒瀬→佐藤
結果は、正解

オアシズ岡田圭右の場合

彼はどっちかといって、マシンガンですからね。数打って当たる、当たらないっていう。
でもカメラさんと息は合いません! 
ノッていいのか……、あれ?っていう。

予想は岡田→光浦→大久保
結果は、正解

トータルテンボス庄司智春

普段は遊ばないの? そういうところで実力でますからね。
初絡みでどう出るかが実力でますから。

予想は藤田→庄司→大村
結果は大村→藤田→庄司

長友&ゆってぃ&ゴー☆ジャスの場合

長友は慣れてるんですね、ロケに。そこにいる素人さんにも絡みやすい。素人さんも「あ、この子は大丈夫だな」と思うんです。「あとの二人は話が出来ないぞ」って(笑)。
長友がまず行って、ゆってぃは何が何だか分からないまま終わってしまう

予想は長友→ゴー☆ジャス→ゆってぃ
結果は長友→ゆってぃ→ゴー☆ジャス

岸学チャンカワイ&松雪オラキオの場合

まず、商店街っていうことでボケやすさでいうと、オラキオくんが一番ボケやすいんです。スペースがあったらすぐ体操が出来ますから。シチュエーション関係なくボケられますから。歩いてくる順番がね、チャンカワイ、オラキオ、岸くんで、スタジオ入ってきたんですよ。
てことは、岸くんが後ろから全体を見るゴールキーパータイプなんです!(ドヤ顔)

予想はオラキオ→チャンカワイ→岸
結果は岸→チャンカワイ→オラキオ


ホントはこれ、全部不正解とかの方が面白いと思うんだけど、中途半端に的中させ回答者の中で一番の正解率でした。

*1:QJ』88号でも勝俣州和が南原を「何事にも理論から入るプロデューサー気質」と評している