芸人たちの3行遺言
ラテ欄のとある一文に惹かれ普段は観ない『1分間の深イイ話』SP(10月11日放送)を視聴しました。
もともとの目的のそのエピソードは期待したものではありませんでしたが、それ以外の部分でとても興味深いエピソード&企画があったので記録しておきたいと思います。
深作欣二の葬儀で流れた曲
『仁義なき戦い』『蒲田行進曲』『バトル・ロワイアル』など数々の作品を生み出した映画監督深作欣二。
そんな彼が、72歳で亡くなったとき、そのお葬式で流れたのが、ザ・ブルーハーツの「1001のバイオリン」だったそうです。
ヒマラヤほどの消しゴムひとつ 楽しい事をたくさんしたい
ミサイルほどのペンを片手に おもしろい事をたくさんしたい
生前、「おもしろい事をたくさんしたい」という歌詞が自分の映画制作の精神と繋がるということで、とても好んで、撮影現場でもよくこの曲を流していたそうです。深作監督は昭和5年生まれ。感性が若い!
芸人たちの3行遺言
新企画として始まった「3行遺言」。出演者が「自分の大切な人へ送る 心を込めた3行の遺言」を「お葬式で流したい曲」をBGMに発表するという企画です。
これが、それぞれの個性がよくあらわれていて興味深かったので、ここでは芸人の3行遺言をピックアップして記憶したいとおもいます。
今までありがとうございました
あなたのおかげで普通は経験できないことがたくさんできました
一足お先に人生最後の「やめさせてもらうわ!」
▼チュートリアル徳井から吉本興業へ
(BGMは「ツァラトゥストラはかく語りき」)
一生懸命生きたから悔いはない
でも、ただ一つだけ
福田が心配……
▼ピース綾部から未来の彼女へ
(BGMは「Stand By Me」)
僕は先に天国に行きます。先に行ってどんな所か見て来ます
だから僕がイイと言うまで
君はそこで待っていて下さい
たまに夜空を見上げて下さい
一番輝いている星
その横で薄く光っているのが僕です……
▼サバンナ高橋から未来の彼女へ
(BGMは「ありがとう(アニメ『キャプテン』の主題歌)」)
畜生 俺より長生きしやがって 恨んでやる
恨めば幽霊になると聞きました だから恨んでやる
幽霊になって ずっと近くで見守ってやる
一人で舞台に立たせてごめんな
ルミネの客にも伝えてな
八木はめちゃくちゃ面白かったと……
伊集院光の一途な純愛
その「3行遺言」の中で特に印象的だったのが、伊集院光から妻にあてた3行遺言。
BGM=お葬式で流したい曲はザ・ブルーハーツの「ラブレター」。
神様も仏様も信じません
死後の世界も信じません
あなたの思い出の中に ずっと存在していたいです できれば
もてない人生を送ってきた伊集院。その妻との関係を「1打数1ポテンヒット、打率10割」で大切にしてきたんだと、先日ラジオ『深夜の馬鹿力』で語っていました。
この「3行遺言」を受けて島田紳助は伊集院とその妻とのエピソードを語っていました。
紳助: 奥さんをストーカーのように追い回して結婚したんよ。
伊集院: 人聞きが悪い(笑)。一途だったのは本当ですけど……。
紳助: だから死んでからも嫁のストーカーになったろうという。
伊集院: (笑)。
紳助: もう奥さんと出会って何年よ?
伊集院: 17年です。
紳助: 17年間、他の女性を好きになったこともないしし、浮気もしたことがない。
伊集院: 一回もない。
紳助: 石田(純一)さん、聞こえてますか〜? この国の出来事ですよー!
一同: (笑)。
紳助: ゆうこりんみたいな娘が「今日帰らないで伊集院さん」って言うたらどうすんの?
伊集院: 嫁さん呼びますね(即答)。「一緒に話そうか」って。
一同: ええー!
伊集院: 僕変な話、仕事の間、4時間ぐらい空いたら一回カミさんの顔を見に家に帰ったりしますもん。