テレビ名シーン採録:オチの美学

10月以降回答者が芸人ばかりになり、すっかり『検索ちゃん』化している『雑学王』。
10月11日放送回では、それを印象づける芸人トークが展開されていました。
話のキッカケは品川の言葉。

「もうええわ」ってあるじゃないですか。最後のオチの。後藤さんの「もうええわ」のやったった感たらないんですよ。お客さんの方に「もうええわ」を投げて帰るんですよ、後藤さんの場合。

今年のお笑い界を席巻しているフット後藤のドヤ顔をいじり始めると田中らも「分かる、分かる!」と賛同。
後藤がその顔を実演すると、そこから「漫才雑学〜オチは本当に必要か」といったトークが。

太田: オチって必要か?って思うときあるよね?
後藤: それ一緒ですわ、僕らも。
太田: 自分たちの中でもここで終わりだなって意識になっちゃう。どうしても。なんか終わりっぽい言い方しちゃうんだよね。
品川: 最後のボケですよね。最後のボケってそうなりがちですよね。
鈴木: へぇー。
品川: 「へぇー」じゃねえよ! お前(笑)。
塚地: コントもそうやんか!
品川: なんでお前傍観者なの?
鈴木: やっつけ仕事的な感じで終わってません?
太田: そう、なっちゃう。
鈴木: (後藤を指さして)なってますよね! 後藤さん。
後藤: なんやねん、お前。
一同: (笑)。
後藤: ちゃんとこれで終わりですよ、みたいにやってるよ。
田中: テンション上げては終われないんだよね。
太田: あれ、嫌なんだよな。
田中: 絶対最後はちょっと低めに……。
太田: だって落語でもオチはさ、もう「オチです」みたいな(感じで)笑いを追求してないよね?
伊集院: だからお笑い共通の「終わりました」っていう。
品川: 最後のセリフはゆっくり(した口調)になったりとかしません?
伊集院: そうそうそう。最後は(ゆっくりお辞儀しながら)「馬鹿言っちゃいけねえ……」とか言って。必ず最後オチだよって。
塚地: サゲの美学みたいなのありますよね。
田中: 本来いらないんだよね。
伊集院: 終わりましたっていう合図だよね。

こういう芸人たちにしか分からない微妙な感覚の話、面白くて大好き! このままどんどん『検索ちゃん』化していって欲しいです。