買った本
『ユリイカ(2012年5月号)』
ユリイカ2012年5月号 特集=テレビドラマの脚本家たちposted with amazlet at 12.04.28
ドラマファン待望のドラマ脚本家特集! 本当に待ちに待ってた!
特集*テレビドラマの脚本家たち
【日常を異化する】
カンヴァセーション・ピーシズ 岡田惠和の恐さとは何か / 岡田惠和 [聞き手=成馬零一]
岡田惠和論 まだ恋は終わらない / 成馬零一
【エッセイ】
台本を投げるな / 堀川とんこう
テレビドラマに春が来た / 桧山珠美
書く動機 / 中江有里
【開拓者たち】
向田邦子 『家族熱』 ノート このドラマにおける主役は? / 高橋行徳
山田太一、あるいは 「愚痴の公共圏」 の可能性 / 長谷正人
【テレビドラマにできること】
テレビドラマの真ん中で / 坂元裕二 [聞き手=岡室美奈子]
水面に石を投げる 遊川和彦のドラマ世界 / 藤田真文
バラエティなドラマたち 放送作家のテレビ的冒険 / 太田省一
テレビドラマ、この密なるもの / 古崎康成
【徹底討議】
私たちがつくるドラマ史 トレンディドラマから 『カーネーション』 まで / 渡辺雄介×岡室美奈子×宇野常寛
【「愛」 についてのはなし】
解放の呪文はいかにして唱えられてきたか 木皿泉と 「愛」 の問題 / 宇野常寛
フィクションの力 連続テレビドラマ脚本家・渡辺あや / 石田美紀
野島伸司の確信犯的疾走 / 中町綾子
【予想不能な人間喜劇】
メタドラマの技法 テレビは娯楽の王様なのか? / 宮藤官九郎 [聞き手=岡室美奈子]
宮藤官九郎は 「普通」 を目指す ツッコミとフィクションの力 / 岡室美奈子
多層化するモノローグ 劇作家がドラマ脚本に重用されるワケ / 木俣冬
【対談】
ドラマな関係 脚本家とプロデューサーの幸福なマリアージュ / 大森美香×山口雅俊
【ドラマ豊饒の時代】
人間を描くためのディシプリン / 西田征史 [聞き手・構成=泊貴洋]
アンチ・ながら見! 古沢良太の熱と志 / 泊貴洋
【資料】
テレビドラマを楽しむためのキーワード集 / 古崎康成
もちろん大満足の充実なラインナップ。
でも、こういう中に特撮系の小林靖子とか、コント系のオークラとかも入ってきてほしい、とは思ったりする。
『F』(松田健次:著)
あえて福島の出版社から出版され、いわき市内の書店で先行発売された本書。松田健次×いわきといってピンと来た方もいらっしゃるかと思いますが震災後すぐにいわき市に救援活動に訪れた不謹慎な「ある芸人」に同行した松田氏によるその顛末記!
淡々と事実が丁寧に簡潔に綴られているだけながら、そこに溢れる痺れるような忸怩、葛藤、覚悟……。
そしてこれまで明かされることがなかった、その後の「ある場所」への旅も。
<関連>江頭2:50、いわきへ行く。
『毒舌訳 哲学者の言葉』(有吉弘行:著)
有吉が「僕はこの本で、「哲学者」と呼ばれてる、近所の厄介者で理屈っぽくて偏屈な人たちの言ってる言葉を、僕なりに解釈してみました」という本書。「キ○ガイで童貞のニーチェも、ヤリチンのサルトルも、ロリコンのベーコンも、露出狂で強姦未遂のルソーも……みんなまとめて優しい言葉で訳して」しまったのだ!
哲学とは…変わり者が適当に言ったことを普通の人たちが無理やり「わかるわかる」と納得してあげているもの。哲学者とは…ブツブツと小難しいことを言って周りに説教したり、ニヤニヤと女を舐めまわしてみたりする嫌われ者。哲人の教えをぶった斬る!「有吉哲学」の真髄ここにあり。
適当に開いても見渡す限りの名言の山。軽く読めるのに深く感じることができる感じでオススメです!
『Quick Japan(Vol.101)』
リニューアルされた『QJ』。すっかり紹介するのを忘れていたのでこんなタイミングで。
巻頭特集は「僕たちは<震災直前>を生きている」。Chim↑Pom、本谷有希子、鈴木心、森達也、園子温、藤田貴大らが登場。
その他「ももいろクローバーZ」「ハンサムケンヤはこれくらいで歌う。」の特集も。
お笑いファン的にはバカリズム、伊集院光、たりないふたり、『ジョージ・ポットマンの平成史』プロデューサーの高橋弘樹インタビューが嬉しい。