日テレvsフジ 『24時間テレビ』とは何か

80年代前半から90年代前半にかけて、テレビの王様はフジテレビでした。
12年間、年間視聴率3冠王に輝いていました。
そこで苦渋を舐め続けていたのが、現在絶対王者に君臨する日本テレビです。
フジテレビの後塵を拝するどころか、一時は3位の座も危ぶまれ、最下位転落も現実味を帯びるほど低迷していました。
間違いなくこの頃、日本テレビは“敗者”でした。
しかし、80年代末、このままではいけないと世代交代が急速に進められ、遂に94年、フジテレビから三冠王者を奪還するのです。
「逆襲」とは、敗れざりし者たちだけに許された特権である――。
そんな日本テレビのテレビ屋たちの“逆襲”を描いたルポが本日(8月9日)発売号の『週刊文春』より『日本テレビ「最強バラエティ」のDNA』と題され5ページぶち抜きの短期集中連載されます!
(『週刊文春』ではすでに「テレビ健康診断」というコーナーで3号に1回のリレー連載を行っていますが、それとは別のものです。)

第1回は「日本テレビのいちばん長い日」。
日テレ変革の象徴であり、その逆襲の狼煙となった92年の『24時間テレビ』リニューアルを中心に描いたプロローグ的な章となっています。
92年の『24時間テレビ』は、若き日のダウンタウンを司会に大抜擢し、現在でも目玉企画となっている「24時間マラソン」が間寛平をランナーに初めて行われました。また、同じく現在もテーマソングとして使用されている「サライ」を生放送中に制作したのもこの年。
それが、どのような経緯で生まれたのか、数多くの関係者の証言をもとに紐解いています。
僕は、これまでこの手のものを書く際、基本的に取材を行わないスタンスでやってきましたが、今回は新境地。
当時、重要な役割を果たした錚々たる方々に取材を敢行し、それを元に書くという正攻法のやり方です。
(『新潮45』7月号でハウフルスの菅原正豊さんの人物ルポをやはり取材の上で書きましたが、それとほぼ同時期に取材を始めました)
取材を受けてくださった方の中には、あっと驚くような方も。
そんなわけで、今売りの号から5号連続(予定)でその前半が掲載されます!
是非!


そして、いよいよ明日10日には『笑福亭鶴瓶論』が発売されます!

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