最高に幸福な一日

鶴瓶です…
見知らぬ番号からかかってきた電話をとって、その電話口から聴こえてきた声に驚愕しました。
これが噂に聞く、鶴瓶さんからの直電話!
一気に汗が吹き出ました。
もちろん『笑福亭鶴瓶論』を出版したからには、そういう方だと当然分かっていましたし、正直言ってそうしたリアクションをしていただけるかも、とは思っていました(鶴瓶さん側には今回の出版に関して寛大なご配慮とご協力をいただいていたので、僕の連絡先もご存じであることは分かっていたので)。
でも、ホントにマネージャーさんも何も通さず突然かかってくるとは、と驚くとともに、感激しました。
お電話では、これから収録する『きらきらアフロ』で『笑福亭鶴瓶論』のことを話すかもしれないということをわざわざご報告いただくという、何重にもありがたいお話。
その後、「どこ住んでんの?」など聞かれ、軽く雑談を交わし心臓の高鳴りが抑えられないまま電話を切りました。
ふと一息して、あ、これはもしかして「来れる場所に今いるなら、来てもいいよ」ということではないか、と思い至りました。
そう思い始めたらもう「鶴瓶イズム」で行くしかありません。
すぐにマネージャーさんに連絡を取り、行っても大丈夫かを確認し、押しかけるように行くと、鶴瓶さんは満面の笑みで迎えてくれました。
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そして、8月30日深夜放送の『きらきらアフロ』。
松嶋尚美さんとのトーク鶴瓶さんは以下のように紹介してくれました!

鶴瓶: 最近、俺の本が出たんよ。
松嶋: 俺の本?
鶴瓶: 『笑福亭鶴瓶論』言うの。鶴瓶さん出さはったん?って言うから、そんなん俺出すか? よう考えてください。『笑福亭鶴瓶論』っていう本を俺が出したら頭おかしいやん(笑)。俺は本なんか出さへんし、アレやけど、出す言う人がいはって、ええから勝手に出してって。いろんな雑誌のやつを全部調べはったんやろうな。それで出てるわけ、今。『笑福亭鶴瓶論』って。
松嶋: なんて書いてあんの? (帯を見ながら)スケベでもある…?
鶴瓶: スケベでもあんねんやろうけどね、この人がいろんなものを調べはったんやろうな、これ。『タモリ論』(※正しくは『タモリ学 タモリにとって「タモリ」とは何か?』です)を出してはる人や。
松嶋: あ、『論』が好き!(笑)
鶴瓶: 麻雀屋のおっさんやないんやから! 何が「ロンが好き」や!(笑) 違うがな、ホンマに簡単に言うなあ……。俺はホンマにな、お前論を出したいわ!(笑)

その他、カットされていましたが、「一般の方から電話がかかってきて、あの本のここが感動しましたって言われる。知ってるっちゅうねん! 俺の話や!」みたいなこともおっしゃっていました!


収録が終わり、ふわふわと地に足がつかない感じで帰宅すると、郵便受けに信じられないハガキが入っていました。
差出人は、高田文夫先生!
実は8月11日の『高田文夫のラジオビバリーヒルズ』で、高田さんが、「今読んでんだよ。凄いんだよこれ、1冊丸々鶴瓶ちゃん」と『笑福亭鶴瓶論』を紹介していただいたのですが、そのお礼の手紙を書いたところ、わざわざ直筆のお返事をいただいたのです。
もちろん、その細かな内容は言えませんが、笑いをまぶせつつ、これまでの著作を読んでいただいていることや、自分にとって今後の指針となる宝物のようなありがたい金言をいただきました。


本当にこの日、人生にこんな幸せな日があるのかってくらい幸福な一日でした。
長州力風に言えば「俺の人生にも、一度くらい幸せな時があってもいいだろう」。
その翌日、変なところに力が入っていたのか、左肩の激痛に悩まされることになってしまいましたが……。


さらに、この『きらきらアフロ』が放送された日にちょうど急遽開催された文化シャッターBXホールでの「笑福亭鶴瓶落語会」。僕は抽選に外れてしまったのだけど、当選した方から誘っていただき行くことができました!
演目はオープニングの鶴瓶噺から、一席目は文枝作の「悲しみよありがとう」、二席目は古典「妾馬」、三席目「山名屋浦里」とたっぷり堪能。二席目、三席目は複数回聴いてるけど、聴けば聴くほど良い。
そして、そのオープニングトークでも結構な時間を使って『笑福亭鶴瓶論』のことをお話してくださいました!
終演後、ご挨拶に伺うと、なんと打ち上げの食事会にも連れて行っていただきました!
僥倖!
ホントに幸福感溢れる楽しい空間でした!


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