たけし

あれから20年、日本は。

20年前の今日、1986年12月9日未明、ビートたけしが講談社の「フライデー」編集部を襲撃した。 その半年後、たけし自身がこの事件について語り、以下のように発言している。 「これはね、何年かたったら実にまぬけなお笑いの事件になってると思うよ。 くだら…

ビートたけしとフライデー事件(おまけ)

id:toroneiさんやid:Maicsさんなどに紹介していただいたおかげで、多くの方に読んでもらえました。ありがとうございます。 この事件はビートたけし、マスコミ、テレビと様々な面から語れる非常に良い素材だと思います。今回の特集ではなかなか触れることがで…

ビートたけしとフライデー事件(7)

■顛末 年が明けると、バランスをとるためか事件のきっかけを作ったとされる石垣利八郎記者が書類送検される。 ここでもこの事件特有の歪みが生じる。 当初は不起訴、もしくは略式起訴での罰金刑が相当と言われていたものの、この事件を政治的に利用しようと…

ビートたけしとフライデー事件(6)

■報道 「事件のあった日は仕事にならなかったです」と「フライデー」のスタッフは語る。たけしファンからの抗議電話が殺到し、編集部は対応に忙殺された。「中には電話の相手と怒鳴りあっているものもいて、傍らから見ると滑稽な光景だったんじゃないですか…

ビートたけしとフライデー事件(5)

■会見 12月17日以降、体調不良を訴え番組収録を取りやめたビートたけしは、22日、事件後初めて正式に会見を開く。 この会見は、たけし自身が、この事件を語った初めてのものであるが、その後語った事件に関するどのインタビューに比べても驚くほど率直で、鋭…

ビートたけしとフライデー事件(4)

■波紋 ※一部、補足修正しました。補足箇所は一時的に赤字表記にしておきます。 「ビート君の気持ちもよくわかる」 時の官房長官後藤田正晴までも口を開いた事件直後の喧騒はたけしが後に語るように「鉄砲でシラサギを撃ったと思ったら特別記念物のトキに当た…

ビートたけしとフライデー事件(3)

■事件勃発 「大変だよ! 殿が捕まった!」 朝早く、井出らっきょから電話を受けたつまみ枝豆は、不審がりながらも言われたままテレビをつけると「たけし逮捕」を伝えるニュースが流れていた。 枝豆とらっきょは自分たちだけが行けなかった悔しさと、記者会見…

ビートたけしとフライデー事件(2)

■事件の幕開け 「俺だよ、ビートたけしだよ。お前ら今日俺の姉ちゃんの所へ行っただろう。殴る蹴るの暴行をしてくれたそうだな。取材に行った記者を出せ!」 12月8日深夜、「フライデー」編集部の電話が鳴り、たけしの怒声が響いた。 その日の昼1時ごろ、…

ビートたけしとフライデー事件(1)

■発端 1986年12月9日未明、ビートたけし(本名北野武、当時39歳)とたけし軍団ら総勢12名は、講談社「フライデー」編集部に乱入、乱闘の末、編集部員ら10名に暴行を加え逮捕された。 いわゆる「フライデー事件」である。 この「フライデー事件」とは一体何だっ…

ビートたけしとフライデー事件(序)

たけしが11人の軍団を引き連れ講談社の「フライデー」に襲撃すると、マスコミ各社はたけしの実家に押し寄せた。 「あんなどうしようもないのは、死刑にでもしてください!!」 母さきは一喝してみせた。 一番たけしを庇うべき存在の自分がこき下ろしたことで…