気になるドラマと気になる本


久々にドラマ豊作の期待を漂わせる今期*1
中でも「セクシーボイスアンドロボ」は予想通り、今のところ今期一番の出来。
世界が「家と学校とコンビニ」だけでできていた少女が、三日坊主(とロボ)との遭遇によって、「世界とどうしようもなく関わって」生きていることを実感していく過程はとても丁寧で感動的でした。黒田硫黄の原作では物語の重大なターニングポイントとなるこのエピソードを初回にもってくる木皿泉の意図も明確で「複雑でバカバカしくて激辛で、泣きたくなるような途方もなくお値打ち」なドラマでした。勝手に命名した「木皿メソッド」(http://d.hatena.ne.jp/LittleBoy/20051119#p1)も健在。


そして、もうひとつの今期を代表する作品になるであろう「帰ってきた時効警察」は「QJ」でも特集。この現場を「丁寧に出汁をとったお味噌汁」と表現した小出早織の溶け込みっぷりはなかなか凄い。前作が完璧なメンバー構成だっただけに、ここに入り込むのは相当難しいはずなのに。

クイック・ジャパン (Vol.71)

太田出版 (2007/04)
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■総力特集「帰ってきた時効警察
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 ・小出早織・麻生 学/メイキング・レポート
 ・これからハマれる「時効警察大辞典」


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 ・誌上「きらきらアフロ笑福亭鶴瓶×松島尚美(オセロ)
 ・7年間の番組事件史
 ・永久保存版「きらきらアフロ大辞典」

*1:今期は圧倒的なバカドラマ「エリートヤンキー三郎」や、まさかの実写着ぐるみドラマ化された「ユキポンのお仕事」などテレ東のチャレンジャーっぷりが目立つ。