3月10日『人生でムダなことばかり、みんなテレビに教わった』発売!
「日刊ゲンダイ」で現在も継続中の連載が100回分まとまり加筆・修正のうえ書籍化されます!
文春文庫より『人生でムダなことばかり、みんなテレビに教わった』と題して*1、3月10日、発売です!
人生でムダなことばかり、みんなテレビに教わった (文春文庫)posted with amazlet at 17.03.06
文庫サイズなのでお間違いなく!
ちなみにド派手な表紙はテレビのテロップのイメージです。
これは毎回テレビで何気なく発した一言をひとつ取り上げ、実はその何気ない言葉の裏には、その人がこれまで通ってきた生き方や背景が反映されているんじゃないかということを書いたもの。1本ごとは割りと短めでサクッと読めますが情報量は多め。「ザッピング」的にどこからでも読んで楽しんでいただけると思います!
テレビはもともと、放送されればそれで終わりというジャンルでした。しかし、いま、録画機器の発展やインターネットでの見逃し配信でその環境は変わりつつあります。またネットニュースなどではテレビ番組での発言を切り取り、センセーショナルな見出しをつけ拡散・炎上を狙うことも少なくありません。
だったら僕は同じ「切り取る」でもまったく違うアプローチをしたいと思いました。できるだけ何気ない、誰もが素通りして流れっぱなしになってしまう言葉。それをピックアップしてその背景を探っていきたい、と。そこにこそ、その人の本質が隠されているんじゃないかと思うからです。
そんなことをやるのは「ムダ」かもしれません。
なぜならテレビを通して彼らの「真意」なんて本当のところ、なにも分からないのだから。テレビなんて暇つぶしで見るものなのだから、そんなことをしても「無意味」だと。
けれど、人生で「ムダ」なことを僕に教えてくれたのはテレビです。
そして、その「ムダ」なことことや「無意味」なことこそが、実は人生を幸福に生きる上でいちばん必要なこと、また、「ムダ」なことの中にこそ大事なものがあることを、みんなテレビが教えてくれたのです。(「はじめに」より)
取り上げたのは、芸人から俳優、ミュージシャン、アイドル、文化人、そしてゆるキャラに至るまで多種多様。全てをフラットにするテレビそのものだと思っています。
そのラインナップは以下の通りです。
明石家さんま、麻生久美子、綾野剛、有吉弘行、石塚英彦、石橋貴明、伊東四朗、今田耕司、内村光良、ウド鈴木、蛭子能収、及川光博、大泉洋、大竹一樹、太田光、太田光代、岡村隆史、勝俣州和、加藤浩次、香取慎吾、狩野英孝、カンニング竹山、樹木希林、久保ミツロウ、クリス松村、黒柳徹子、甲本ヒロト、小堺一機、三四郎・小宮、堺雅人、坂上忍、さかなクン、篠原ともえ、ジミー大西、清水富美加、志村けん、笑福亭鶴瓶、杉村太蔵、鈴木拓、関根勤、高田純次、滝藤賢一、武井壮、武田鉄矢、田中裕二、田原総一朗、田村淳、タモリ、壇蜜、千秋、千原ジュニア、出川哲朗、手塚とおる、毒蝮三太夫、所ジョージ、友近、中居正広、長瀬智也、中田敦彦、中谷美紀、永野、二階堂ふみ、西田敏行、博多大吉、博多華丸、バカリズム、萩本欽一、濱田岳、早見あかり、ハリウッドザコシショウ、ビートたけし、日村勇紀、ふなっしー、ベッキー、星野源、又吉直樹、松岡修造、マツコ・デラックス、水谷豊、光浦靖子、満島ひかり、美保純、宮沢りえ、宮本浩次、ムロツヨシ、桃井かおり、百田夏菜子、安田顕、矢作兼、矢部浩之、山崎弘也、山里亮太、山本耕史、吉田敬、レイザーラモンRG、若林正恭、渡部建
本書は、連載の掲載順ではなく、あいうえお順に並べ替えました。
これは内容的に時事性が重視されないという点と、タレント名鑑的に楽しんでもらえれば、と思ったからです*2。
何人かには、丸山素直さんによるイラストも入っていて、楽しいです。何卒!
人生でムダなことばかり、みんなテレビに教わった (文春文庫)posted with amazlet at 17.03.06