2009年を振り返る(ドラマ編)


2009年は全体的に“大人な”ドラマ、そしてベテラン俳優の活躍が印象に残りました。

ドラマ・オブ・イヤー2009

侍戦隊シンケンジャー VOL.1 [DVD]
特撮の中で、時代劇の方法論も引用しつつ、真正面から少年たちの群像劇を描ききった『侍戦隊シンケンジャー』を個人的にはあえて選びたいと思います。役者陣にも恵まれ、特撮の世界の中ではもはや大御所&ヒットメイカーになっている小林靖子脚本の集大成的な作品となりました。まだ、終了まであとわずかを残している段階なので未完の状態のまま、他の作品を差し置いて選ぶのもどうかと思いますが、それに値する作品だったのではないかと思います。
銭ゲバDVD-BOX
そして、作品の挑戦性、完成度、独自性など圧倒的な密度で衝撃を与えてくれた『銭ゲバ』と『リミット‐刑事の現場2‐』は2009年を間違いなく代表する作品だったと思います。
この二つの作品はともに脚本、演出の見事さはもちろんのこと、役者陣のものスゴい表現力に舌を巻きました。
以下、4位から10位は『湯けむりスナイパー』『ありふれた奇跡』『JIN -仁-』『白い春』『外事警察』『ふたつのスピカ』『任狭ヘルパー』といったところでしょうか。

MVP

湯けむりスナイパーDVD-BOX(5枚組)
2009年のドラマの顔といったら、もう遠藤憲一でしょう。主演に助演、脇役、ナレーション、果ては提供読みまで、獅子奮迅の大活躍。人間のいろんなものを背負い込んだかのような表情と佇まいは、僕らの目線を釘付けにしました。
そして、武田鉄矢の活躍も忘れられません。断続的に強烈なハマリ役を作り出す彼の新たなハマリ役は『リミット』での老刑事。さらにそれだけでは飽き足らず『JIN -仁-』では真逆とも言える人物を好演。さらに『BOSS』でも印象的な犯人役を演じました。


松坂桃李 初オリジナルDVD(仮)
また、2009年は本格派な新人が多く現れた年でもあったと思います。
シンケンジャー』の松坂桃李は、今後大ブレークが予想される逸材。
さらに『銭ゲバ』の木南晴夏、、『ふたつのスピカ』で主演を張った桜庭ななみなど、今後、ドラマ&映画で本格的な活躍が期待出来る実力を示してくれました。

その他

NHK 連続人形活劇「新・三銃士」オリジナル・サウンドトラック
2009年は、『時々迷々』や『新・三銃士』が始まった年としても記録しておいたほうがいいと思います。『シンケンジャー』と合わせ、革新的な子供ものドラマの当たり年でもあったと思います。
個人的アニメ・オブ・ザ・イヤーは『東京マグニチュード8.0』。