ひと

“博学の虚人”荒俣宏の諦め

「荒俣さん自体は妖怪ですよ。人類の顔してるけどね、混じってるんですよ。人が気がつかないし、またそういうものが存在しないと思っているから、上手く紛れ込めるんです」 本人自体が妖怪ではないかと囁かれる水木しげるをして「妖怪」と呼ばれる男がいる。…

「ドラクエは裏切らない」淡路恵子、そして伝説へ…

淡路恵子といえば『この世の花』『若い季節』『男嫌い』など数々の代表作を持ち、78歳になった現在も現役バリバリの文字どおり「大女優」である。 そんな淡路恵子はゲーム好きでも知られている。 2010年に出演したラジオ番組『爆笑問題の日曜サンデー』で…

大泉洋、自分が愛される理由を饒舌に語る

先日放送された『スタジオパークからこんにちは』にゲスト出演した大泉洋。 大泉洋は言わずと知れた『水曜どうでしょう』をきっかけに北海道からブレイクした北海道のスターで、そこから全国区の人気になった稀有な存在である。 そして、彼の人気を表すとき…

「絵に描いたような残念な天才」松尾スズキの赤塚不二夫論

NHK教育テレビで6月に放送された『こだわり人物伝』は、松尾スズキが赤塚不二夫を語る「ただただ“愛”なのだ」でした。 第1回、第2回の前半は、赤塚不二夫の漫画での功績、破壊の凄さが松尾の口で分かりやすく語られていました。 そして、第3回以降の…

ビビる大木が見た偉大なる“龍馬かぶれ”武田鉄矢

3月22日に放送されたTBSラジオ『キラ☆キラ』のコーナー「ペラ☆ペラ」で、ビビる大木が話した武田鉄矢のエピソードが抜群に面白かった。 実際にはポッドキャストが上がっているので、それを聴いてもらうのが一番だが、テキストとしても残しておきたいので、…

河本準一とオダギリジョーの思い出と現実

次長課長・河本準一と俳優・オダギリジョーが小学生時代、同級生だったことは、河本自身が度々自慢気に語るので有名だ。 その二人が本日(8月9日)放送の「ボクらの時代」で、テレビ初共演をし、その思い出を語っていた。 河本準一がモテていた理由 河本が…

田原総一朗の過激な青春

田原総一朗といえば、最近は「割と朝までやってる人」(千原ジュニア)というイメージしかないかもしれない。 しかしながら、彼は若き頃、今の放送コードぎりぎりな芸人あるいはアングラ劇団、パンクロッカーなどなどが束になっても敵わないような過激すぎる…

全身全霊で伝えるということ 〜宮本浩次のルール〜

5月12日に放送された『私の10のルール』のゲストはエレファントカシマシの宮本浩次だった。 この番組は、公式HPによると以下のような番組。 誰もが自分自身に課しているルール。 私らしく生きていくのに必要な私だけのルール。 このルールがなくても生…

有吉弘行ができるまで

有吉弘行の著書「オレは絶対性格悪くない!」で、彼は自身のその興味深い半生を綴っている。 有吉弘行の最初の記憶は、両親などではなく、階下に住む女だった。 有吉が無邪気に走り回っていると「うるさい! 殺すぞ!」と包丁を持って怒鳴り込んでくるような…

ジミー大西が子どもだったころ

8月24日深夜に放送された「わたしが子どもだったころ」*1で、ジミー大西が子どもだったころの印象的な初恋のエピソードが紹介されている。 「言葉の記憶っていうのがホントに僕の中ではないんですよ」と述懐するジミー大西。 人とも話さず、空想の世界に…

明石家さんまの眠らない哲学

今年の1月から、全17回にわたり「ほぼ日刊イトイ新聞」に連載された「さんまシステム」。「ほぼ日」史上に残る傑作コンテンツである。 この連載の凄さは、さんまのあの引き笑いを 「クワー(笑)」 と、表現したことだけでは勿論ない。 常々「一体いつ寝て…

有吉弘行が輝きを取り戻した理由

いまさら言うまでもなく、ここ最近の有吉弘行の活躍は目を見張るものがある。おそらく、吉本芸人との毛色の違いもありスタッフから重宝され、その安定感で信頼も絶大なのだろう。 彼の真骨頂ともいえるヒドいニックネームの命名は、先日の検索ちゃんSPでの…

出川哲朗のリアル

現在発売中の「hon-nin vol.07」の吉田豪によるインタビュー連載「hon-nin列伝」のゲストは出川哲朗。 ・裕福だった少年時代、一転して借金を背負い高校卒業とともに「俺が働くから」と親族の前で宣言。 ・名店の吉兆に入る前提で、半年間、尼寺で庵主と二人…

三谷少年期

映画「ザ・マジックアワー」のプロモーションで、怒涛の「三谷幸喜祭り」の様相を呈していた、ここ数週間のテレビ*1、雑誌界。 「テレビに出るために、映画を作っている」と清水ミチコに言わしめたように、鼻で笛を吹いたり、鼻にワサビをつめられたり、全身…

松村邦洋と爆笑問題の青春の日々

今月から始まったTBSラジオの「日曜サンデー」(爆笑問題、友近)の1コーナー「ここは赤坂応接間」の3回目のゲストは松村邦洋。 かつて、ほぼ同じ時期に太田プロに入り、その若き日々に数多くの同じ舞台を踏んだという3人の話はとても興味深く面白かっ…

キャイ〜ン・ウド鈴木の天才的能力と相方天野君の知られざる苦悩

ウド鈴木といえば、相方天野ひろゆきを溺愛していることでよく知られているが、そのウドちゃんが天然キャラとは裏腹に、驚異的な記憶力を持っていることはあまり知られていないのではないか。 そのウドちゃんの意外な才能が皮肉にも、彼が大好きな天野君を悩…

片桐はいりの放浪する弟

2月1日の「笑っていいとも!」のテレフォンショッキングに、かつて大遅刻をやらかした片桐はいりが出演したということを後から知って、どんなことを話したのだろうと思って、こんな時にものすごく有難い「笑っていいとも資料室」で、内容を確認。 予想通り…

母親も語る麻生久美子の過酷な少女時代

『hon-nin vol.03』の、吉田豪による「hon-nin列伝」(「hon-nin列伝 セキララなオンナたち (本人本 2)」にも収録)で、麻生久美子本人からあっけらかんと語られた壮絶な少女時代の貧乏話。 その話を裏付けるように彼女の母親のインタビューが「週刊現代」2…

岸部シローの純愛

ご存知な方も多いかと思いますが、今更ながらとにかく今、岸部シローのブログ「四郎マンション」から目が離せない。 特に、先日43歳の若さで、お亡くなりになった奥様(「彼女」)の死を発表した後の記述が凄すぎる。 彼女への愛情、懺悔、切望感、後悔の念が…

寺門ジモンの哲学 あるいはネイチャージモン語録

■ネイチャー、危機管理について語る。 ・危機管理は、日本人、農耕民族の持つ才能だと思ってる、僕は。 嵐が来るかもしれない、雷が来るかもしれない、台風が来るかもしれない、その前にどういう準備をするか? 日本人は元々準備することに力を持っていた。 …

超能力少年と呼ばれて

清田君が大麻で逮捕されてしまい、そうなると当然、こういうふうにすべてが否定されて報道されてしまう。あの時のように……。残念。 実は以下のエントリは最近また徐々にメディアに露出をし始めた清田君を見て準備していたもの。そんな時にこんなことになって…

上島竜兵という生き方②

■竜ちゃんの愛と哀しみに満ちた生態 ・すねている時に、後輩達が「でもね、芸人はみんな言ってますよ。西の松本、東の上島ってね」と言うとまんざらでもない顔をする。 ・リーダーのお誕生日会の帰り、リーダーに「お前ぶっ殺すぞ、コノヤロー!」と激怒。そ…

今更ながら北村一輝が凄すぎる件

現在発売中の「TV Bros.」ではドラマ版「アキハバラ@DEEP」の特集の中で、演出の大根仁*1と中込社長役の北村一輝の対談が載っています。これは必見。 その凄すぎる内容のごく一部を引用します。是非買いましょう。 大根 後日、プロデューサーが…

水野晴郎閣下の青春の日々

先日紹介した「オトナファミ」に水野晴朗の誕生から現在までを振り返ったインタビューが掲載されていた。 ハルオフリークには今更な話かもしれないが、個人的には初耳の話が多く、その偉業の数々に衝撃を受けたので、ここに書き留めておきたい。 ・14歳の時…

温水洋一のすばらしき日常

今夏公開の映画だけでも5本の出演作を抱え、最近では大田クルーとのコラボでCDを発売するなど注目を浴びる温水洋一。そんな彼は一体どんな日常生活をおくっているのか。知ってるようで知らない、ぬっくんの生態を探ってみよう。 ・中学時代のあだ名は「ぬ…

キツネ目の男

及川光博、久々の歌番組出演ってことで、「うたばん」に「やな家」として斉藤由貴と出演。チラッと写ったかつての王子の驚異的なプロポーションに目を奪われつつも、かなり大人しめのミッチーにやや物足りなさを感じたり。 例えば、嬉々として漫画チックな役…

謎の怪女優・片桐はいり

1963年1月18日生まれ。本名片桐由実。 大学在学中に劇団「ブリキの自発団」に入団。 看板女優として活躍後、94年に脱退。 その後、舞台、映画、CM、ドラマで活躍。 片桐はいりについて我々が知ることの出来る情報はこの程度である。ネット界隈を検索…

続・追悼 曽我町子

いくら追悼してもし足りない気がしてしまう曽我町子の急逝は、思いのほかテレビメディアの扱いが悪い。 そのことに悔しい思いを抱いていたが、昨日放送の「つながるテレビ@ヒューマン」の「きざし↑」のコーナーでようやくまともに彼女の事が扱われていた。 …

追悼・曽我町子

世界屈指の女王・魔女女優である曽我町子さんが急逝した。 >http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060507-00000064-jij-soci つい先ごろ「魔法戦隊マジレンジャー」で久々に戦隊ものに出演し、多くのファンに熱狂的に迎えられたばかりだっただけに、その衝…

淀川長治が教えてくれた

NHK教育に、「あの人に会いたい」という番組がある。大抵「トップランナー」終わりにそのまま眺めることになるのだが、この番組がまた侮れない。 NHKが持つ豊富な映像素材を活かし、様々な人物の貴重な肉声を聞かせてくれる。 5日に放送されたのは、…