大江麻理子の憂鬱と伊藤Pの決断

いよいよ4月から日曜7時に放送時間が変わる『モヤモヤさまぁ〜ず2』。 それを機に、『Quick Japan』の公式サイト内のスペシャルコンテンツとして現在伊藤隆行プロデューサーのロングインタビューが掲載されている。 既に多くの方がご覧になったかとは思う…

冴わたる南原スコープ

2010年の南原清隆はスゴい。抜群に冴えている。 その始まりは『笑う犬』の正月特番。大物舞台俳優キャラや「走れナロス」などの強烈な新キャラを披露し、今なお現役で成長する姿を見せつけた。 そして、この春、残念ながら終了する『ザ・イロモネア』。 …

矢沢永吉の心を動かした殺し文句

先日放送された『ゴッドタン』の「ドスベリサミット」。 その中で、劇団ひとりが明かした矢沢永吉のエピソードがとても印象的だったので記録しておきたい。 事の発端は島田秀平がドスベリエピソードとして、もしかしたら芸能生活にピリオドを打たないといけ…

博多大吉が見上げる世界

「選ばれし者は26歳の時に時代を掴む」という説はご存知だろうか? ダウンタウンは『ガキの使い』を、とんねるずは『おかげでしたおかげです』を、そしてウッチャンナンチャンは『やるやら』を始めたのが26歳だった。さらに志村けんも、明石家さんまもナイン…

マツコ・デラックスの武装と幸福論

マツコ・デラックスの快進撃が止まらない。 昨年下半期以降、初の冠番組『マツコの部屋』を皮切りに、『しゃべくり007』『ガキの使い』『めちゃイケ』をはじめとして数々の番組にゲスト出演。そのいずれもで爪痕を残していった。 その勢いは今年に入って…

田中裕二の稲川怪談批評あるいは、稲川淳二の騙され力

TBSラジオ『爆笑問題カーボーイ』では「妙に変だな〜」という人気コーナーがあります。 これは稲川淳二の怪談話の語り口をパロディーにして、まったく怖くない話をすると言うものです。 いまや同番組の看板コーナーのひとつに成長し、ついにスペシャルウィー…

底知れない天才の所業

テレビ東京さんのご厚意で『ゴッドタン』DVDの第5弾「キス我慢選手権フォーエバー」と「R-18 ストイック暗記王&傑作選」を頂きました。 このDVD、何が凄いかって、その常軌を逸した収録ボリューム。 「キス我慢選手権フォーエバー」の方には、小杉、…

もうすぐ発売クイック・ジャパン

ついに全貌が明らかになってきました。 クイック・ジャパン88posted with amazlet at 10.02.05ウッチャンナンチャン 出川哲朗 勝俣州和高須光聖 鈴木おさむ マツコ・デラックスドラえもん 爆笑問題 仲里依紗 長尾謙一郎 太田出版 売り上げランキング: 98Amaz…

さまぁ〜ずの原風景

先日放送された『アメトーーク』は「学生時代の友だちとコンビを組んでる芸人」でしたが、これは、とんねるず、ダウンタウン、ウッチャンナンチャンなどの例を出すまでもなく、今ではそちらの方が主流になっています。なので、『アメトーーク』の企画として…

『A-Studio』という笑福亭鶴瓶の革命

今年の年初めNHKで放送された『新春テレビ放談』。千原ジュニアを司会に、テリー伊藤、鈴木おさむ、眞鍋かおり、森達也らが、2009年のテレビ番組を振り返るといったもので、色々と興味深い話題が多く面白かった。 特に、バラエティ番組を振り返るコーナーで…

笑ってはいけない『ガキの使い』の作り方

2009-2010年の年越しもやっぱり僕は『ガキの使いSP』でした。 回を重ねるごとにハードルが上がり視聴者の目が厳しくなっていってしまう中で、なんだかんだ言われながらも、まだまだそのハードルを飛び越えた名作を作り出す力技は本当に凄いことだと思います…

山里亮太・天才の公式(後編)

(前編)はこちら。 そんな時、出会った笑い飯と千鳥が山里の運命を変えることとなる。 最初は「ガチンコ!」で優勝した足軽エンペラーをバカにしている奴がいるという噂だった。 その噂で反発心を抱いていた山里だが、彼らが、自分も尊敬していたバッファロ…

山里亮太・天才の公式(前編)

いよいよ、間近に迫った『M-1グランプリ2009』決勝。 その進出メンバーに返り咲いたコンビの中に南海キャンディーズがいる。 山里亮太の著書『天才になりたい』は、よく「売れなかった芸人本」としてネタにされるが、それとは全く関係なく、中身はとても素…

オードリー若林の憂鬱

11月28日に放送された『オードリーのオールナイトニッポン』のオープニングのフリートークでは、若林がある悩みを告白していた。 若林: 先程、雑誌の写真撮影をしていたんですけど。 春日: ああ、やりましたね、ニッポン放送内で。 若林: いろんな雑誌と…

太田光を育てた父親の肖像

11月22日に放送された「ボクらの時代」のゲストは風吹ジュンと向田和子(向田邦子の妹)、そして向田邦子の大ファンである太田光。 その向田作品を語りながら、話題は父親像へと向かっていきました。 そして、太田が語った彼の父親の姿は、太田光を紐解くうえ…

ダンディ坂野のプライドと有吉弘行の視線

10月25日に放送された「ウチくる!?」のゲストは有吉弘行。そのゆかりのゲストとして青木さやかとともに登場したのがアンジャッシュ渡部とダンディ坂野。 そこで、もう何度目だ?といいたくなる有吉の一発屋論が展開されていた。しかし、何度聞いても、その切…

タモリの期待を裏切らない複雑な家系

タモリの大きな魅力のひとつに「何となく謎めいている」というのがあると思います。 そんな中、その生い立ちや幼少期については、ほとんど本人から語られたことはないと思います。 その複雑な家系が本人が語りたがらない理由の一つだというのが漏れ聞こえて…

大江麻理子、「YES・NO枕」の意味を知るの巻

先日放送された『モヤモヤさまぁ〜ず2』の「下落合」の回では、いつも可愛らしい大江アナが、いつも以上の破壊的な可愛らしさを発揮していたので記録しておきたい。公園に立ち寄ったモヤさま一行は、ここで毎回恒例の「とれ高サイコロ」*1を振ることに。 そ…

ゴッドタンという聖域

テレビ東京さんから「ゴッドタンMAJIUTA THE LIVE 完全版」を献本して頂きました。ありがとうございます! その内容についてはこちらで、もう付け加える必要のないほど詳しく魅力的なレビューがされていますので、その面白さは十分に伝わっていると思います…

「マツコの部屋」というカオス

今期いくつかの新番組が始まりましたが、その中でも異彩を放っているのがマツコ・デラックスが出演するフジテレビの「マツコの部屋」。*1いい感じにふざけてます。 実際の映像を見てもらうのが一番ですが、今のところネットの中を探しても無かったので、どこ…

演出面から見る「オレたちひょうきん族」伝説

先日放送された「フジテレビの笑う50年〜めちゃ×2オボえてるッ!〜」では、数々の伝説的バラエティ番組を振り返った充実の番組だったが、そんな中でも「オレたちひょうきん族」の取り上げ方が印象に残った。 ただ名場面を流すだけではなく、例えば、鶴太郎の…

立川談志の業

立川談春による名著「赤めだか」には以前も紹介したとおり、印象的なエピソードが満載だが、彼の初めての立川談志体験の模様も当然描かれている。 それは中学生の時。同級生たちと上野鈴本へ落語を聴きに行くという企画があったという。 そこに登場した談志…

お笑いの王道で戦うということ

二週にわたって放送された「情報7days ニュースキャスター」の松本人志とビートたけしの対談は非常に興味深かったです。この対談の模様については「はてなでテレビの土踏まず」さんがすでに、いい塩梅で文字起こしされていますので、もし見逃された方は「ビ…

鶴瓶が語る松本人志の売れなかったころ

松本人志の新作映画プロモーション行脚の中で最も楽しみだった「A−Studio」。 この番組は、笑福亭鶴瓶がゲストゆかりの人たちに徹底的に取材をし、そこで得た、鶴瓶の琴線に触れた話を鶴瓶の言葉でゲストに伝える*1トーク番組です。 今回も鶴瓶は松本…

鳥居みゆきが真剣に語る戸川純のこと

鳥居みゆきの芸風、佇まいを見ているとどうしても戸川純のことを想起してしまいます。 「クイック・ジャパン85号」では、鳥居みゆきが戸川純についてのCDレビューが掲載されています。 そのレビューの冒頭でも畏れ多いとしながらも「お前は戸川純ぽいな」と…

タカアンドトシを挫折から救った一言

9月1日に放送された「99プラス」のゲストはタカアンドトシ。 そこで、彼らのお笑い芸人としての歴史を振り返っていた。まだ、タカアンドトシが北海道でくすぶっていた頃、吉本興業で、東西南北の地方の若手芸人を集めた「news」というお笑いユニット…

水道橋博士が語る松本人志論

8月21日深夜にラジオ日本で放送され、現在ポッドキャストとして配信されている「ラジカントロプス2.0」の水道橋博士ゲストの回。 放送作家植竹公和を聞き手に、博士が、自分の経歴から、太田光論、そのまんま東論、マキタスポーツ論と、語りに語り、すべて…

あの頃の有吉弘行はいかにして心のバランスを保っていたのか

今年の「24時間テレビ」では、有吉弘行が、なぜか「ユーラシア大陸横断ヒッチハイク2009」で「お世話になったインドの恩人にもう一度会いたい!」として再びヒッチハイクの旅するようだ。 ところで、ずっと気になっていたことがあのブームの頃、有吉はどの…

太田光の表現者としてのプライオリティ

「爆笑問題のニッポンの教養SP」では爆笑問題が東京芸大を訪問し教授陣や学生たちと「表現」について議論をかわしていた。 まず太田は日大の芸術学部に在籍した頃の自分を振り返る。 (芸術学部にいるということに)安心感があったのね。これがぬるま湯だっ…

さまぁ〜ずのフリートークが心地良い理由

さまぁ〜ずのトークは面白い。 いや、面白いというより心地良い。 彼らのトークを聞いていると幸せな気分になるのは、僕だけだろうか。 では、なぜ二人の話は僕らを気持ちよくさせてくれるのだろうか。 大きな理由の一つに、二人の仲の良さがあるのは言うま…